コアフレックス-CI™を発売

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2015/7/1

 

 高張力鋼板・ステンレス材に対し、セルフタッピングが可能なねじ

~先端部分焼入れを行ったねじ「コアフレックス-CI™」を発売~

■はじめに

 

  日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20、東証1部上場

 URL:https://www.nittoseiko.co.jp/)はこの度、高張力鋼板(ハイテン材)やステンレス材といった高強度材に対し、セ

 ルフタッピングが可能なねじ「コアフレックス-CITMの開発をいたしました。

  2015年7月から本格的に販売してまいります。

 

 

■  製品開発背景

 

  近年、各分野において環境負荷低減に向けた様々な取り組みが行われています。特に自動車業界では排出ガス低減を目

 とした軽量化の取り組みが加速しており、従来の材料から薄肉化をしながらも強度確保が可能な高張力鋼板(ハイテン材)

 やステンレス材など高強度材の使用が増えています。

  高強度材への締結にセルフタッピングを行うと、従来のセルフタッピンねじでは高強度材よりも硬度が低いため「ねじ山

 潰れ」が発生します。また、セルフタッピンねじ全体の硬度を高くすると、ねじ締結後に遅れ破壊のリスクが発生するため

 高強度材への締結には「タップ加工」を行い、小ねじを使用せざる得ない状況でした。

 そこで弊社では、より一層高まるコスト削減や生産性向上に貢献するため、コンチファスナー社のライセンス商品である

 「コアフレックス-ITM」の技術を応用し、セルフタッピンねじ全体の硬度を高くすることなく高強度材に対しセルフタッピ

 ン性能を持たせたオリジナル製品「コアフレックス-CI™」を開発しました。合わせて、低コストで供給すべく、量産化

 を可能にした新たな製造技術も確立しました。

 

 

■ 製品概要

 

  「コアフレックス-CI™」は、ねじ先端部に部分焼入れを行うことで、corflex-ci_image.jpg

 セルフタッピングを行う部位の硬度を従来のセルフタッピンねじよりも高

 くしております。これにより、締結相手材が高強度材であっても、セルフ

 タッピングが可能となります。

 また締結を行う部位は、従来のセルフタッピンねじと同じ浸炭焼入である

 ため、遅れ破壊に対しては従来と変わりありません。

 

 

 



■製品特長

 

 (1)  締結相手材が高強度の場合でもセルフタッピングが可能

   セルフタッピングを行うねじ山の硬度が高いため、高強度の締結相手材であってもセルフタッピングが可能となります。

 

 (2)遅れ破壊のリスクは従来の浸炭焼入れねじと同等

   セルフタッピングを行うねじ先端部のねじ山のみを硬くしているため、締結を行うねじ山の硬度は従来の浸炭焼入れねじ

   と同等になります。これにより、遅れ破壊のリスクは従来の浸炭焼入れねじと同等になります。

 

 (3)タップ加工不要によりトータルコスト削減を支援

   セルフタッピング化により高強度材へのタップ加工が不要となり、トータルコスト削減を支援します。また、加工工程の

   削減により設備の電力消費量が下がり、環境負荷低減にも貢献します。

 

 

■製品仕様

 

  corflex-ci_shiyou.jpg

 

 

■今後の販売展開について

 

 (1)   販売ターゲット業界

   ・車輌業界

   ・住宅機器業界

   ・精密機器業界

   ・農業機械業界、その他

 

 (2)販売目標

    初年度月産100万本の出荷を目指します。

 

 

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