ジオカルテ マレーシアでの認可を目指す研究を支援

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2017/4/5

地盤調査機「ジオカルテ® Ⅲ SDS試験機」マレーシアでの認可を目指す研究を支援

~ ジャパンホームシールド・マレーシア工科大学との産学連携により海外展開を加速~

■はじめに

 

 戸建住宅の自動地盤調査機「ジオカルテ」を製造・販売する日東精工株式会社(本社・工場:京都府綾部市 代表取締役

 社長:材木正己)は、ジャパンホームシールド株式会社(以下、JHS社といいます)とマレーシア工科大学(以下、UTM

 大学といいます)が中心に取り組みを進めている「マレーシアの地盤調査にSDS試験を適用する共同研究」にジオカルテⅢ

 SDS試験機一式を貸与し、参画してまいります。

  

                       

■ 背景・詳細

 

 近年近年、産学連携の強化を背景に地震の多いニュージーランドや軟弱地盤の多いタイなど東南アジアを中心に海外展開を実施してまいりましたが、この度、スクリュードライビングサウンディング試験(SDS)のさらなる普及を目指し、地盤調査・解析で業界大手のJHS社が、マレーシアのUTM大学と共同研究契約を締結しました。日東精工はこの共同研究に「ジオカルテⅢ SDS試験機」を貸与し、全面協力ならびに支援をすることで合意いたしました。

 2017年3月、共同研究の開始にあたり、UTM大学において、副学長をはじめとした多くの大学関係者の出席のもとジオカルテのデモンストレーションと研究開始に関わるセレモニーが盛大に行われました。今後はUTM大学での研究をもとに、SDS試験がマレーシアにおいて信頼できる地盤調査方法として認可されることを目指していきます。

 

 

■ SDS試験機

 JIS規格にもある地盤調査方法「スウェーデン式サウンディング試験(以下、SWS試験)」では同じ硬さを示す地盤でも、土質によっては改良工事を要する場合があります。この改良工事の要否をより正確に判断するために、SWS試験の計測項目に加えてトルクを計測し、その計測データに基づいて地盤の土質を推定できるようにした試験がSDS試験です。

※SDS試験に係る技術・方法は、東京都市大学(末政教授)、ジャパンホームシールド株式会社、当社の共有特許によって保護

 されています。

 

 

■ 実施計画について

 

 ①研究課題名

  「マレーシアの地盤調査法とSDS試験のデータ相関関係の確立」

 

 ②研究目的

  現在、マレーシアの地盤調査には、簡便だが調査結果の信頼性に乏しいマッキントッシュ

  プローブテストという方法、あるいは正確な情報が得られるが大がかりな標準貫入試験

  (ボーリング調査)という方法が主に採用されています。

  今回の共同研究では、ジオカルテSDS試験で得られる地盤調査の結果が、現行の調査方法で

  得られる地盤情報と比較して同等以上であることを証明し、学会で報告するとともに、簡便

  で正確な地盤調査方法としてSDS調査法を、またその調査機としてジオカルテⅢ SDS試験機

  がマレーシアの地盤調査に有効であることを広めていきます。

 

 ③研究内容

  今回、契約が締結された共同研究では

  1) マレーシア国内、各地でSDS試験による地盤調査を行います

  2) 従来の調査方法との相関関係について研究します

  3) 研究成果を学会で発表し、SDS試験の有用性を報告します

  について約1年間かけて研究を行います。

 

 ④実施機関

  ジャパンホームシールド株式会社 (所在地:東京都墨田区 代表取締役社長:斉藤武司)

  マレーシア工科大学(Universiti Teknologi Malaysia) 

           (所在地:81310 Johor Bahru, Johor, Malaysia)

  日東精工株式会社 (本社:京都府綾部市 代表取締役社長:材木正己)

 

 ⑤成果の目標

  上記③の研究で、SDS試験法がマレーシアにおける地盤調査方法として有効であることが証明された後、マレーシア

  における地盤調査方法として技術認証を受けることを目指していきます。この技術認証を受けるとマレーシアにおい

  て一般に使うことのできる地盤調査方法として認可されたことになり、マレーシアでの地盤調査に広く使われるよう

  になります。

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