2017/11/28
ねじ締めドライバと多関節ロボットを融合させた「ねじ締め自動化システム」
~ 「2017 国際ロボット展」 安川電機ブースにてねじ締め自動化システムを初披露 ~
■はじめに
日東精工株式会社(本社:京都府綾部市 代表取締役社長:材木正己)と株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小笠原 浩)は、ねじ締めドライバと多関節ロボットを融合させた「ねじ締め自動化システム」を共同開発しましたので、この度「2017国際ロボット展」(2017年11月29日~12月2日 東京ビッグサイト)・安川電機ブース内に出品します。
■背景
日東精工では、中期経営計画「日東パワーアッププランFINAL」で事業力の強化を掲げており、当社の強みである締結におけるソリューション力を最大限に活かしたビジネスエリアの拡充を進めています。新技術の導入、新たな業務提携による事業拡大に注力する中で自動ねじ締め機のさらなる拡充を目指しています。
製品の多様化、IoTによるモノづくりの変革が押し寄せ、組立作業の多くを占めるねじ締め工程においても例外ではありません。そのような背景の中、国内外問わず自動化ニーズが高まっており、締結技術に強みを持つ当社は、サーボ制御とロボット技術に優れたノウハウを持つ業界大手の安川電機と共同で「ねじ締め自動化システム」を開発しました。
当社は国内初の自動ねじ締め機を開発し、後にねじ締めロボットを市場投入しておりますが、ロボット形態は直交+旋回型(スカラ型)および直交座標型に特化しており、同一締付け面以外の締付けにおいては多関節ロボットの使用が優位な状況にあります。また、ACサーボモータを搭載するねじ締めドライバと位置決めを行うロボットは、本来別々の制御で動作するものであり、今回の共同開発の狙いはこの2つの要素をロボットコントローラ側で一括制御するものであります。
このことにより、ねじ締めドライバとロボットの融合した動作が可能となり、かつ一元的な管理によりねじ締め工程の効率化が期待できます。また、構成機器の削減によるエネルギーの低減や作業現場での操作の簡素化によるセットアップ時間の短縮など多くのメリットが生まれます。
多関節ねじ締めロボットとしてのラインナップが拡大し、汎用性や自由度が高まることでお客様満足度を向上させ、あらゆる分野での新たな締結ソリューションを提供してまいりいます。
MOTOMAN-GP7にねじ締めドライバ
ツールを搭載したイメージ図
■2017 国際ロボット展の概要
会期 2017年11月29日(水)~12月2日(土)
名称 2017国際ロボット展
会場 東京ビッグサイト 東1~6ホール
主催 一般社団法人ロボット工業会、日刊工業新聞社
■出展概要と対象製品の詳細
株式会社安川電機ブース(東4ホール 小間番号:IR4-47)では、新たな産業自動化革命の実現に向けたソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)のデモ実演が行われます。
(日東精工との融合製品)
・安川電機製の多関節ロボット MOTOMAN の先端ツールに日東精工製のねじ締めツール部を取付け
・ドライバ部のACサーボモータ(安川電機製)をロボットコントローラにて一括制御
・ねじ供給は、日東精工の直進式ねじフィーダ「FF503H」(取り出し仕様)を使用
■今後の展開
今回の国際ロボット展でお客様の評価やご要望をお聞きし、製品の改善につなげます。
なお、製品化の時期は2018年を予定しており、販売体制やアフターサービス等については今後両社にて協議し、決定していきます。
■会社概要
日東精工株式会社(東証一部上場)は、工業用ファスナー(ねじ)や自動組立機械(ねじ締め機)、計測・検査装置などを製造販売するメーカです。ねじ・ねじ締め機は大きなシェアを誇り、締結・組立・検査における「ファスニング・ソリューション」を提唱しています。アメリカをはじめ、台湾、インドネシア、タイ、マレーシア、中国、韓国に拠点を設け、グローバルにモノづくりを展開しています。