2018/2/14
高機能NXドライバ(SD600Tシリーズ)NX200T3 を新発売
~ 高機能を追求したSD600Tシリーズに高トルク機種をラインナップ ~
■はじめに
日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証一部上場、URL https://www.nittoseiko.co.jp/)は、高精度・高機能を追求したNXドライバ(SD600Tコントローラ仕様・低トルク機種)を2016年12月に発売以降、自動車関連業界を中心に高い評価をいただいてまいりました。この度、高トルク域におけるニーズを受けて開発に取り組み、新たにドライバNX200T3およびコントローラSD600T10の組み合わせをラインアップに加え、2月20日より販売開始することをここにご案内いたします。
■製品開発背景
当社ではトルクセンサ内蔵のNXドライバシリーズを発売以降、累計で数千台を出荷しており、自動車関連業界を中心に締付け精度が要求される重要保安部品の締結にご使用いただいてきました。
近年はIoTやマスカスタマイゼーションを意識したモノづくりが図られ、高度なトルク精度はもちろんのこと、製品の多品種対応化や締付け結果のデータ出力の充実が一段と進んでいます。そのため、高トルク域の締付け工程においても従来のNXドライバSD550Tシリーズ(以下:従来シリーズ)では締付プログラム設定数や締付けデータ保存数が少なく、お客様仕様にカスタマイズしてご使用いただいていました。また、締付け時間短縮の要求も増え、ドライバ本体についても改良が求められていました。
当社では市場全般の声を受け止め、ドライバ本体の小型化を継承しながら、高速締付け・締付け精度向上、締付けデータ保存の充実化を図るべく製品開発に取り組み、ドライバ本体とコントローラを変更、従来シリーズと比較して全ての要素で大幅な向上を図り、低トルク帯から高トルク帯までのラインアップを揃えました。
■製品特長
①高速・高精度
ドライバ本体に新型モータと新開発の減速機、トルクセンサを採用し、従来シリーズの小型・軽量を
継承しながらも高速化と高精度化を実現しました。
②締付けプログラム数の拡張
締付けプログラムの設定数を従来シリーズの16組から32組に拡張し、1台での多彩な締付けが可能
となり、少量多品種生産を支援します。
③高機能化
通信用にEthernetポートを追加し、従来シリーズではオプション仕様であったデータ収集機能を標
準搭載したことでデータ保存によるトレーサビリティの確立がより身近なものとなります。同じく
締付け波形処理機能も標準装備し、上下限トルクだけでは判定できなかった締付け不良を波形によ
り合否判定することが可能となり、品質向上に貢献します。
④ソフトウェアの充実化
従来シリーズでもご提供してきた締付けプログラム設定や波形表示用アプリケーションソフトを刷
新し、モニタ機能(パソコン上)の充実を図りました。また、目標トルク値とチャンネル番号のみ
を設定するだけで初心者でも簡単に使用できる「らくらくモード」を新たに機能追加し、使いやす
さを提供します。
■製品仕様
・ドライバ本体(ツールユニット)
ツールユニット型式 |
最高回転速度 (min-1) |
質量 (kg) |
全長 (mm) |
設定トルク範囲 (N・m) |
出力トルク精度 (3σ/X) |
適用コントローラ型式 |
NX200T3-06S1-20 | 1000 | 3.2 | 255 | 5~20 | 2% | SD600T10-2020-0 |
コントローラ型式 | SD600T10-2020-0 | |
締付け方式 |
トルク法/角度法 |
|
チャンネル数 |
最大32組(0~31ch) |
|
|
入力 |
12点(システム7点専有) |
出力 | 10点(システム5点専有) | |
記憶メモリ | EEPROM | |
自己診断機能 |
システム異常時エラー番号表示と外部I/O出力 |
|
外部インターフェイス | USB,Ethernet,CAN,RS-485 | |
入力電源電圧 | 単相AC200V~230V±10% 50/60Hz | |
最大電源容量 | 1400VA | |
外観寸法 |
92(W)×180(H)×170(D) |
|
コントローラ質量 |
1.5kg |
|
適用ドライバ型式 | NX200T3-06S1-20 |
(製品外観)ケーブル類は除く
コントローラ SD600T10-2020-0 ドライバ本体(ツールユニット)NX200T3-06S1-20
■販売計画
希望販売価格(税抜):NX200T3-06S1-20 + SD600T10-2020-0 735千円
製品構成 ①ドライバ本体 ②コントローラ ③付属品(ケーブル・コネクタ類)一式
販売開始日 :2018年2月20日
目標販売台数 :40台/年
主要販売先 :自動車部品業界、電機業界、自動機メーカ 等