2018/12/19
高機能SD600Tシリーズにさらに高トルク機種をラインアップ
~ 高機能NXドライバ「NX500T3」を新発売 ~
■はじめに
日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証一部上場、https://www.nittoseiko.co.jp/)は、トルク表示付ACサーボねじ締めドライバNXドライバSD600Tコントローラ仕様を2016年12月に発売以降、自動車業界を中心に高い評価をいただいてまいりました。2018年2月には高トルク機種NX200T3を発売、今般、さらなる高トルク域のニーズを受けて、新たにドライバNX500T3をラインアップに加え、2019年1月25日より販売開始することをここにご案内いたします。
■製品開発背景
当社ではトルクセンサ内蔵のNXドライバシリーズを発売以降、自動車業界を中心に締付け精度が要求される重要保安部品の締結に採用されてきました。近年はIoTやマスカスタマイゼーションを意識したモノづくりが図られ、高度なトルク精度はもちろんのこと、製品の多品種対応化や締付け結果のデータ出力の充実が一段と進んでいます。そのため、従来のNXドライバSD550Tシリーズでは締付チャンネル数や締付けデータ保存数が少なく、それらの課題を解決したコントローラSD600Tシリーズを2016年に発売し、併せて高トルク域へのラインアップも拡張してまいりました。
高トルク域の機種はこれまで最大20N・m(NX200T3仕様)でしたが、今般、自動車の駆動系部品(エンジン、トランスミッション等)に多用されるM8クラスのボルト締結のトルク帯に適したドライバツールユニットNX500T3を開発いたしました。
高精度・高機能を追求したSD600Tシリーズにおいて、本機種をラインアップに加えたことでドライバツールユニットの仕様は計5機種となり、低トルク帯から最大45N・mの高トルク帯までさらに拡張されたことによって幅広い用途でご使用いただくことができます。
■製品特長
(1)高精度と広トルク域
ドライバ本体に新型モータと新開発の減速機、トルクセンサを採用し、10~45N・m(従来は15~45N・m)の広域な設定
トルク域と出力トルクの高精度化を実現しました。
(2)締付けチャンネル数の拡張
締付けチャンネルの設定数を従来シリーズの16組から32組に拡張し、1台での多彩な締付けが可能となり、少量多品種生産
を支援します。
(3)高機能化
通信用にEthernetポートを追加し、従来シリーズではオプション仕様であったデータ収集機能を標準搭載したことでデータ
保存によるトレーサビリティの確立がより身近なものとなります。同じく締付け波形処理機能も標準装備し、上下限トルク
だけでは判定が難しかった締付け不良を締付け波形により合否判定することが可能となり、品質向上に貢献します。
(4)ソフトウェアの充実化
従来シリーズでもご提供してきた締付けチャンネル設定や波形表示用アプリケーションソフトを刷新し、モニタ機能(パソ
コン上)の充実を図りました。また、目標トルク値とチャンネル番号のみを設定するだけで初心者でも簡単に使用できる「
らくらくモード」を新たに機能追加し、使いやすさを提供します。
■製品仕様
■製品外観
コントローラ SD600T10-2020-※ ドライバ本体(ツールユニット)NX500T3-0AS※-20
■販売計画
希望販売価格(税抜):NX500T3-0AS※-20 + SD600T10-2020-※ 825千円
構成 ①ドライバ本体 ②コントローラ ③ケーブル・コネクタ類 一式
販売開始日 :2019年1月25日
目標販売台数 :60台/年
主要販売先 :自動車業界、電機業界、自動機メーカ 等