タイ国立カセサート大学のスティサック博士が来社 日東精工社長と面談

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2018/12/14

タイ国立カセサート大学のスティサック博士が来社 日東精工社長と面談

 

~ 地盤調査機「ジオカルテ」の導入に向けて有意義な意見交換 ~

■はじめに

 

 戸建住宅用の自動地盤調査機「ジオカルテ」を製造・販売する日東精工株式会社(本社・工場:京都府綾部市 代表取締役社長:材木正己)は、地盤・地質工学の第一人者であるタイ国立カセサート大学のスティサック博士が11月26日に行われたシンポジウムのために来日、翌27日に京都府綾部市の日東精工本社にて代表取締役社長の材木と面談し、アジア諸国における地盤調査の現状や今後の展開に向けて意見交換がなされたことをここにご案内申し上げます。

 

 

■背景

 

 当社の地盤調査機「ジオカルテ」は、スウェーデン式サウンディング試験(以下、SWS試験)をコンピュータ制御によって初めて自動化した調査機であり、従来の手動式試験方法から大幅な能率向上を図り、発売以降、快適で正確な貫入試験を実現してまいりました。現在では、スクリュードライバーサウンディング試験(以下、SDS試験)をシリーズに加え、業界のスタンダード機として認知されています。

近年は海外展開を加速させており、軟弱地盤の多いタイへの導入を視野に入れ、タイ国立カセサート大学のスティサック博士と地盤液状化についての共同研究を進めるなど産学連携を背景に関係性を深めてまいりました。

 そのような中、本年6月に発生したタイ王国・タムルアン洞窟で遭難したサッカー少年たちの救出劇は記憶に新しく、世界中の人々に感動を与えました。その救出作戦の実質的な指揮をとったのがタイ王立地盤工学会会長でもあるスティサック博士であり、1126日に開催されたシンポジウムのために来日、その奇跡の生還に貢献した指揮官による基調講演は再び感動を呼び起こすものとなりました。

 

 今搬、来日を機に地盤調査機「ジオカルテ」による実際の調査の様子を当社が本社を置く京都府綾部市内にて見学されたことに加え、当社代表取締役社長材木との面談が実現しました。面談では先の救出劇での指揮そして企業の社長という立場で判断を下す際の意識の持ち方などトップ同士として意気投合。地震大国日本における地盤調査の実態やタイ王国での今後の展開など有用な意見交換がなされました。

 日東精工は、今後もより正確な土質判別に向けた研究を進め、快適な地盤調査手法の確立を目指し、安心・安全な住まいづくりに貢献してまいります。

 

 

■シンポジウムの内容


 日 時:20181126日(水)13:3016:30

 会 場:大阪国際交流センター 大ホール

 講演名:奇跡の生還 タイの洞窟・救出チームの指揮官として -救出劇の全貌-

 内 容:20186月タイ王国・チェンライ県のタムルアン森林公園内のタムルアン洞窟において地元のサッカーチームの少年

              とコーチ計13人が閉じ込められた遭難事故の救出には、日本を含む世界中の地盤・地質工学や探査技術を駆使した救

              出作戦が遂行された。その作戦の遂行と指揮をとったスティサック博士より危機に直面したときの指揮官としての心

              構えや日本の最新技術の貢献についても報告が行われた。

 

■SDS試験とは 

 

 JIS規格にもあるSWS試験で同じ硬さを示す地盤でも、土質によっては改良工事を要する場合があります。この改良工事の要否をより正確に判断するために、SWS試験の計測項目に加えてトルクを計測し、その計測データに基づいて地盤の土質を推定できるようにした試験がSDS試験です。
SDS試験にかかわる技術・方法は、東京都市大学、ジャパンホームシールド株式会社、当社の共有特許によって保護されています。

 

 

■会社概要

 

 日東精工株式会社(東証一部上場)は、工業用ファスナー(ねじ)やねじ締め機、計測検査装置などを手掛けるメーカーです。世界で初めて精密ねじの量産化を成功させ、精密ねじやセルフタッピンねじでは大きなシェアを誇り、台湾、インドネシア、タイ、マレーシア、中国、韓国、アメリカなどグローバルに事業展開をしています。

ジオカルテを製造・販売する制御システム事業部は、各種流量計を始め、マイクロバブル洗浄装置や検査装置のシステム製品など製造品目は多岐に渡り、皆さまの暮らしの安心・安全をお届けしています。

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