2020/9/28
より信頼性の高い地盤調査と作業効率の向上を追求
~ 新スウェーデン式サウンディング自動貫入試験機 ジオカルテ®Ⅳ新発売 ~
日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証1部上場、URL:https://www.nittoseiko.co.jp/)は、宅地の地盤調査で広くご使用いただいているスウェーデン式サウンディング試験を迅速・確実に自動化する「ジオカルテⅣ」および「ジオカルテⅣ SDS」を開発いたしました。本日9月28日より受注開始、11月16日より販売開始することを発表いたします。
■製品概要
住宅地盤調査において活躍する「ジオカルテ」は、最大のメリットである「試験・測定・記録の自動化による労力の負荷軽減および作業効率の向上」を高く評価いただき、1996年の販売開始から24年間でシリーズ累計2,000台を超える販売をおこなってきました。
1995年の阪神大震災、2005年に発覚した耐震偽装問題があり、その対策として「住宅品質確保法(2000年)」や「瑕疵担保責任履行法(2009年)」が施行され、住宅の品質とともに品質保証の基礎となる地盤調査の信頼性に対する要求が一段と高まってきています。また、東日本大震災や熊本地震など、大規模地震が頻発する昨今においては、安全な住まいと地盤への関心が高まっています。
ジオカルテⅣは「より信頼性の高い地盤調査と作業効率の向上」をコンセプトに実績豊富なジオカルテをさらに機能アップさせた製品です。更なる効率化の追求はもとより、試験データ出力の利便性向上を図り、より信頼性の高い地盤調査を実現することで安全で安心した住まいづくりをサポートしてまいります。
■製品特長
1)ロッド回転トルクの増大により安定した試験をサポート
ロッド回転モータの容量アップにより定回転速度時の回転トルクが増加しました。従来機では、回転貫入中に硬く締まっ
た地盤に入ると回転速度が遅くなっていましたが、回転速度を落とすことなく回転貫入の継続が可能です。(従来機との
25rpm時における比較では約50%の回転トルクが増大)
2)Bluetoothの標準搭載により試験データの転送作業が容易
本体にBluetooth無線通信モジュールを標準で搭載し、試験データ転送作業の効率を高めました。お手持ちのスマート
フォンに試験データの転送が容易に行えます(SWS試験データのみ)。
3)SDカードスロット標準搭載によりデータ保存方法を拡大
従来から搭載しているコンパクトフラッシュ(CFカード)に加え、世界的に汎用性の高いSDメモリカードの使用が
可能になりました。
4)スマートフォン専用アプリ開発により試験データの取得が容易
androidスマートフォンに対応した試験データ収集用のアプリケーションを開発しました。お持ちのスマートフォンに
無料でご使用いただけます。収集した試験データは、メールでパソコンに転送する機能があり、パソコンでは従来の
Gグラフを用いて、正確かつ迅速なデータ処理が可能です。
(iPhoneアプリは2021年1月以降対応予定)
5)メンテナンス性を大幅に向上
各部ユニット構成の設計を見直し、部品交換や修理時におけるメンテナンス性を向上させました。
6)軽量化実現による作業負荷の低減
制御装置の重量は従来機種と比べ、軽量化を実現しました。作業者の運搬時における負荷を低減します。
■製品モデル概要
①ジオカルテⅣ (SS401型):SWS試験を搭載したモデル
②ジオカルテⅣSDS(SD401型):SWS試験に加え、SDS試験を可能にしたモデル
※SWS試験:スウェーデン式サウディング試験
※SDS試験:スクリュードライバーサウディング試験
SDS試験は、東京都市大学、ジャパンホームシールド、当社の共同開発による試験方法です。
■製品仕様
<ジオカルテⅣ(SS401型)>
型式 | ジオカルテⅣ(SS401型) |
試験方式 | スウェーデン式サウンディング試験方法に準じたコンピュータ制御による 自動貫入試験機 |
試験荷重の変更 | 自沈状態を自動検出し、6段階(0.05、0.15、0.25、0.50、0.75、1.0kN) 又は4段階(0.25、0.50、0.75、1.0kN)で自動切り替え |
チャック開閉方式 | 自動でロッドをチャッキング、手動でチャック解除 |
貫入ロッド | φ19×750mm溝付き 外周3カ所にチャッキング用溝加工 |
最大ロッド回転速度 |
約25rpm |
ロッド最大回転トルク | 210N・m |
最大昇降速度 | 160mm/秒 |
荷重センサ | 歪みゲージ式荷重検出器 |
荷重制御 |
荷重センサによる荷重フィードバック制御 |
制御方式 | マイコン制御(32bit制御用マイコン使用) |
試験データ記録 | 標準モード:自沈貫入時 状態変化で記録 回転貫入時:250mm毎に記録 |
試験データ出力 | 内蔵プリンタに印字。 通信(無線:Bluetooth通信・有線:RS232C)を使用してスマートフォンや パソコン等に出力 SDカード、コンパクトフラッシュ(CF)に出力 |
試験データ出力内容 |
試験情報(試験年月日、時間、試験番号) |
データ記憶容量 |
回転貫入のみの場合で、50ポイント、合計5000m分 |
試験機構造 |
ビルドブロック方式(5つのユニットに分割、各ユニット重量25kg以下) |
試験機寸法 |
W630×D830(D1030)×H1300 ()内は車輪引き出し時。(試験時) |
試験機質量 |
151kg(おもり含む) |
制御装置寸法 |
W448xD349.5xH459 |
制御装置質量 |
23.5kg |
電源仕様 |
単相AC100V±5% 15A 50/60Hz |
使用温度 |
0~45℃ |
製品名/型式 | ジオカルテⅣ(SS401型) | |
試験方式 | スウェーデン式サウンディング試験方法に 準じたコンピュータ制御による自動貫入試験機 |
スクリュードライバーサウンディング試験方法に 準じたコンピュータ制御による自動貫入試験機 |
試験荷重 | 6段階(0.05,0.15,0.25,0.50,0.75, 1.0kN) 4段階(0.25,0.50,0.75,1.0kN) |
11段階(0.05,0.10,0.15,0.20,0.25, 0.38,0.50,0.63,0.75,0.88, 1.0kN) 7段階(0.25,0.38,0.50,0.63,0.75, 0.88,1.0kN) |
試験データ出力内容 | 試験情報 試験年月日、時間、試験番号 試験データ 貫入量,荷重,半回転数, 観察記録,等 |
試験情報 試験年月日、時間、試験番号 試験データ 貫入量,荷重,回転トルク, 沈下速度,等 |
試験データ記録 | 標準モード 自沈貫入時➣状態変化で記録 回転貫入時➣250mm毎に記録 |
初期設定 1kN以下の貫入時 ➣ 各荷重段階毎の1回転分で記録 1kNでの貫入時 ➣ 貫入量2cm毎の回転数分で記録 周面摩擦計測時 ➣ ロッド2cm上昇後、1回転分で 記録 |
データ 記憶容量 |
50ポイント,合計5000m分 |
10ポイント,合計50m分 |
チャック 開閉方式 |
自動でロッドをチャッキング、手動でチャック解除 | |
貫入ロッド | φ19×750mm溝付き 外周3カ所にチャッキング用溝加工 | |
最大ロッド回転速度 | 約25rpm | |
ロッド最大回転トルク |
210N・m | |
最大昇降速度 | 160mm/秒 | |
荷重・トルクセンサ | 歪みゲージ式荷重検出器 ・ 歪みゲージ式トルク検出器 | |
荷重制御 | 荷重センサによる荷重フィードバック制御 | |
制御方式 |
マイコン制御(32bit制御用マイコン使用) |
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試験データ出力 |
内蔵プリンタに印字。 通信(無線:Bluetooth通信・有線:RS232C)を使用してスマートフォンやパソコン等に出力 |
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試験機構造 |
ビルドブロック方式 5つのユニットに分割、各ユニット重量25kg以下。(チャックユニット除く) |
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試験機寸法 |
W630×D830(D1030)×H1300 ()内は車輪引き出し時。(試験時) |
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試験機質量 |
151kg(おもり含む) |
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制御装置 |
W448xD349.5xH459 |
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制御装置 |
23.5kg |
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電源仕様 |
単相AC100V±5% 15A 50/60Hz |
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使用温度 |
0~45℃ |
希望販売価格 :①ジオカルテⅣ (SS401型)3,700千円
(税別) 本体・制御装置。付属部品は別途
②ジオカルテⅣSDS(SD401型)4,700千円
本体・制御装置。付属部品は別途
目標販売台数 :①②合計150台/年