2020/2/28
元素計、水分計などの開発、販売を手がける、
株式会社三菱ケミカルアナリテックの株式を取得
~ 中期経営計画 の戦略テーマ「事業領域の拡大」を加速 ~
■はじめに
日東精工株式会社(本社・工場:京都府綾部市 代表取締役社長:材木正己)は、三菱ケミカル株式会社の子会社で、分析・計測機器等の開発、製造、販売を手掛けている株式会社三菱ケミカルアナリテック(本社:神奈川県大和市 代表取締役社長:石丸元国)の全株式を取得し、子会社化することを発表しました。
本子会社化は、昨年よりスタートしました中期経営計画「NITTOSEIKO Mission ”G”」の戦略テーマのひとつ、日東精工グループのさらなる事業領域の拡充を視野に入れたものであり、流量計など当社事業セグメントのひとつである計測制御システム機器等とのさまざまなシナジー効果を発揮させてまいりたいと考えております。
■背景・目的
当社は、海外8か国・地域を含め31社のグループ会社を有しグローバルにモノづくりを展開しています。近年は、拠点拡充策やM&Aによる事業領域の拡大策によって、さまざまな強みを持つ企業体に成長してまいりました。その一環で、当社事業セグメントの中でもセンシング技術を活かし幅広い産業で貢献している計測制御事業は、グローバルな視点でさらなる成長が期待でき、その戦略を一層加速させるため本株式取得を進めてまいりました。
当社は1949年より流量計測機器を製造し、化学、食品、飲料、医薬、造船等の業界へ販売を行っております。近年は流量計単体からシステム制御装置まで製品構成を拡大するとともに、戸建て住宅の施工前調査用として高いシェアを誇る地盤調査機や、カメラを使った部品の画像検査機を手掛けるなど事業の拡充を図ってまいりました。
株式取得会社は、三菱ケミカル株式会社の子会社として、分析、計測機器を製造、販売しており、とりわけ元素計や水分計で高いシェアを有し、海外への販売ネットワークを有しています。
元素計製品例 水分計製品例
本製品の販売先が当社流量計販売ターゲットと共通であるところも多く、株式取得会社と当社における下記の事業シナジー効果が期待されます。
①両社の顧客に製品を販売することによる売上拡大
②両社の技術、ノウハウ を活用した製品開発力の向上
③当社の海外拠点や製造拠点の活用による製造販売体制のさらなる充実
■異動する子会社(三菱ケミカルアナリテック)の概要
(1) 名 称 | 株式会社三菱ケミカルアナリテック |
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(2) 所 在 地 | 神奈川県大和市中央林間7-10-1 |
(3) 設 立 年 月 日 | 1979年4月 |
(4) 資 本 金 | 3億3,500万円 |
(5) 大株主及び持株比率 |
三菱ケミカル株式会社 (100.0%) |
(6) 代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 石丸元国 |
(7) 事 業 内 容 |
分析関連機器の開発・製造・販売・メンテナンス |
(8) 従 業 員 数 | 111名(2019年3月末) |
(9) 直 近 の 売 上 高 | 約32億円(2019年3月期) |
■今後の日程
契約締結日 2020年2月28日
株式譲渡日 2020年4月1日(予定)
■[株式譲渡会社]三菱ケミカル株式会社 会社概要
三菱ケミカル株式会社は、機能商品や素材を取扱う日本国内最大の大手総合化学メーカです。連結売上収益は2兆6,617億円(2018年度)、グループ会社数は約350社を有し、幅広い分野で多彩なソリューションを提供し、あらゆる産業の基盤と人々の生活を支えています。
■[株式取得会社]日東精工株式会社 会社概要
日東精工株式会社(東証一部上場)は、工業用ファスナー(ねじや自動組立機械(ねじ締め機、計測・検査装置などを製造販売するメーカです。ねじ・ねじ締め機は大きなシェアを誇り、締結・組立・検査における「ファスニング・ソリューション」を展開しています。
台湾、香港、タイ、インドネシア、マレーシア、中国、韓国、アメリカの各国・地域に拠点を設け、工業用ファスナーメーカの先駆け的存在としてアジアでの地位を確立しています。