2021/2/12
日東精工アナリテック株式会社が自動滴定装置を開発
~ 水分測定も可能な滴定装置を新発売 ~
日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証1部上場、URL:https://www.nittoseiko.co.jp/)の連結子会社である日東精工アナリテック株式会社(代表取締役社長:石丸元国、本社:神奈川県大和市、URL:https://www.n-analytech.co.jp/ )が、自動滴定装置「GT‐310」を開発。本年3月1日より発売を開始いたします。
■製品の開発背景
当社は、33社のグループ会社を有し、グローバルなモノづくりを展開しております。当社連結子会社である日東精工アナリテックは、40年以上にわたり独自の先端技術でお客様の多岐にわたるニーズにお応えし、バリエーション豊富な分析・計測機器を提供してまいりました。
石油製品、化学、ゴム・プラスチック、絶縁油、医薬品、食品など様々な分野で、品質管理や原材料の評価に必須なカールフィッシャー水分計、酸性雨やPM2.5の原因となっているガソリン・軽油など石油製品中の窒素分や硫黄分を低濃度まで測れる微量窒素分析装置や微量硫黄分析装置など、各種製品を国内はもとより海外にも販売し、研究開発から製品の品質管理にわたり地球環境保全に貢献しています。
また、化学分析の基本装置の一つである電位差滴定装置は、酸やアルカリ、酸化還元物質の定量、製品や中間体中の金属や有機・無機イオンの分析など、化学工業、石油精製、石油化学、医薬・化粧品、食品、メッキ、半導体など幅広い分野で使用されています。身近なところでは、食品の酸分・塩分測定や温泉の成分分析にも利用されています。日東精工アナリテックは、自動滴定装置GTシリーズを35年以上にわたり販売し、これらの分野で幅広く使われています。
この度、新機能を搭載した自動滴定装置GT-310を新開発し販売を開始いたします。
■製品特長
先行発売し好評を博しているカールフィッシャー水分計CA‐310のコントローラー部分(マルチコントローラー)を共有することで、1台のコントローラーで水分測定や電位差滴定など複数の分析が同時に行え、予め試料をサンプルチェンジャー(MST マルチサンプルタイトレーター)にセットしておけば、自動で測定を開始し、無人でデータの出力まで終了。コロナ禍で実験室の密を避ける事が可能になります。
また製薬業界で求められるGMP対応機能を内蔵、生データを含む全てのデータをリアルタイムで装置本体の内蔵メモリに保存するなど監査証跡、データインテグリティ対応がパソコン無しで可能となりました。
特長は下記の通りです。
●先行販売している水分計CA‐310と組合せて最大4チャンネル同時測定が可能
●パソコン無しでデータインテグリティ対応が可能
●自動pH校正が可能
●ビュレット吐出分解能1μLを実現
●無線接続により測定部のみをドラフト内に設置も可能
●PCへの自動データ出力可能(テキスト、PDFデータ)
化学工業、石油精製、石油化学、医薬・化粧品、食品、メッキ、半導体など幅広い分野の研究開発部門や品質管理部門への展開を図ってまいります。
■製品仕様
滴定の種類 | 電位差滴定(中和,酸化還元,キレート,沈澱) 分極・電導度滴定(オプション) |
検出範囲 | pH:0~14 +2000mV~ー2000mV |
終点検出 | テスト滴定、
一般滴定 (変曲点・設定電位・変曲点/設定電位・交点検出) 石油中和価-公定法/慣用法、等 |
ファイル数 | サンプル名:99件、ブランク値:99件 ファクター:99件、アクション:99件 |
ビュレットの正確さ |
20 mL ± 0.02mL |
分解能/最小滴下量 |
0.001 mL |
保存データ数 |
9,999件 |
GLP対応機能 |
バリデーション(電極検査,吐出量検査,測定検査),pH校正の 履歴表示,パスワード付きの使用者登録機能 |
外形寸法・重量 |
MC :約245(W)×160(D)×215(H)mm 2.0kg STR:約110(W)×165(D)×415(H)mm 5.5kg BRT:約127(W)×378(D)×260(H)mm 1.2kg |
電源・消費電力 | AC 100~240 V 50/60 Hz 100VA |
希望販売価格 :1,050千円
(税抜き)
販売開始日 :2021年3月1日
目標販売台数 :年200台(国内、海外含めて)
主要販売先 :化学工業、石油精製、石油化学、医薬・化粧品、食品、メッキ、半導体業界等