2023/11/14
外観検査の限界を、AI技術で突破する
~ 高性能検査選別装置ミストル® (MISTOL®)AIを新発売 ~
日東精工株式会社(代表取締役社長:荒賀誠、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証プライム、URL:https://www.nittoseiko.co.jp/)は、2006年に画像処理検査選別装置「ミストル®(MISTOL®)」を発売以来、部品検査の高精度・高速性が求められる自動車業界を中心に高い評価をいただいてまいりました。
この度、高性能検査選別装置「ミストル®(MISTOL®)AI」を新たなラインナップとして、2023年11月1日から受注を開始し、2023年11月20日から販売を開始いたします。
■開発背景
人が目視検査するのに近い検査や、これまで検査が難しいとされてきた部品の検査を可能とするため、AIを搭載した高性能検査選別装置「ミストル(MISTOL®)AI」を開発いたしました。「ミストル®(MISTOL®)AI」は、従来、難易度が高かった画像設定を効率化し、作業者の熟練度に依存しない設定を行うことが可能となりました。設定作業の工数削減および人の熟練度や感性に依存しない安定した検査で、お客様のモノづくりをサポートする製品です。
■製品特長
従来の検査選別装置では人が設定したルールを基に検査を行う「ルールベース」という手法が主流でした。このルールベースでは、設定した検査ルールに該当すれば100%の精度で判定ができましたが、検査対象の表面のムラや微小な欠陥などによる取込画像の僅かな変化を認識する精度は低く、過検出になってしまうことが多くありました。また、取込画像における検査項目ごとに定量的な設定を数多く行う必要があり、設定に時間と技術が必要でした。「ミストル®(MISTOL®)AI」は、取込画像を自ら学習し判定を行うため、これまでの手法では困難であった検査にも、簡単な設定・操作で対応することが可能です。
(1)人間の感性に近い検査を実現
AI画像検査では大量の画像サンプルを基にOK・NGの特徴を学習し、検査対象画像の高精度な識別システムを構築します。画像サンプルが増えるほど検査精度が向上し、今まで判定が困難であった検査も人が行う検査と同じように高精度に行えます。学習した画像を基に行う自動検査であるため、人為ミスも発生しません。
(2)簡単操作で効率UP
従来のルールベースでは、検査内容に応じて細かな設定が必要でした。
AI画像の処理では、画像をAIに学習させるだけで難しい操作は必要ありません。
(3)ルールべースと併用することで検査精度UP
学習により検査精度を上げるAIですが、寸法や面積などの定量的な判断が必要な検査は高い精度を出すことができません。その弱点を定量的な検査の得意なルールベースでカバーすることで、検査の精度を向上させることができます。
■装置外観
標準機タイプ | ロボットタイプ |
■製品仕様
検査対象 | 金属加工部品、焼結金属部品、プレス部品、樹脂成型部品、その他 |
検査項目 | 外観検査(傷、打痕、色)、寸法検査、異種混入検査 |
検査速度 | 50~400個/分(※ワーク形状、検査内容により異なります) |
検査カメラ |
200万画素モノクロ・カラーカメラ 500万画素モノクロ・カラーカメラ ※ご要望の検査に対応したセンサをご提案します。 |
オプション | 製品投入機、包装機(箱詰め、袋詰め) |
寸 法 | 2000(W)×1000(D)×1740(H) mm (標準機参考寸法) |
電源電圧 | AC200V、5A(標準機参考値) |
エアー源 | 0.4MPa |
■販売計画
ターゲット業界 自動車部品業界、家電業界
希望販売価格 17,000千円より
目標販売台数 10 台 / 年
☆2023年11月15日から17日 インテックス大阪にて開催の「SMART ENERGY WEEK関西2023第10回[関西]二次電池展」にAI画像処理をご確認頂けるデモ機を出展いたします。是非現地にてご確認ください。