「SDS試験結果を用いた液状化判定方法」が第三者審査機関に認められる

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2023/6/21

「SDS試験結果を用いた液状化判定方法」が第三者審査機関に認められる

~ 当社の地盤調査機「ジオカルテ SDS」需要拡大に期待! ~

 日東精工株式会社(代表取締役社長:荒賀誠、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証プライムURL:https://www.nittoseiko.co.jp/)は、「SDS試験結果を用いた液状化判定方法」が一般財団法人ベターリビングの技術審査証明(BL審査証明)を受けたことをお知らせします。

 


■BL審査証明について


 今回のBL審査証明は、SDS試験方法の共同開発パートナーであるジャパンホームシールド株式会社(東京都墨田区)の尽力により実現しました。(本件BL審査証明に関する同社リリース掲載URL:https://www.j-shield.co.jp/news/press-release/2023/0620.html

 従来、地盤の液状化判定は標準貫入試験結果を用いて行われるのが一般的でしたが、戸建て住宅等の規模の小さな建物の敷地においては、調査期間や費用がかかるため、より簡易な方法による液状化判定が求められていました。簡易な方法による液状化判定としては、スクリューウェイト貫入試験(SWS試験)結果を用いた方法が検討されてきましたが、これを実現するためには、土中各深度の試料を採取した上で室内土質試験を行わねばならず、試料の採取方法や費用の面で課題が多く、実効性が乏しい状況でした。

 SDS試験は、その試験結果から砂と砂以外に土質を大別できる特性を持つ試験であることから、標準貫入試験や室内土質試験を行うことなく、簡易に液状化判定を行うことが可能です。今回のBL審査証明により、このSDS試験結果を用いた液状化判定方法が、標準貫入試験結果や室内土質試験結果を用いた液状化判定方法と概ね同等であることが証明されました。

 



■SDS試験方法(スクリュードライバーサウンディング試験方法)について


 SDS試験方法は、地中に貫入するロッドの回転トルクを収集・解析することで、従来のSWS試験では難しかった土層毎の土質判別を可能にした画期的な地盤調査方法です。このSDS試験方法は、当社、ジャパンホームシールド株式会社および末政直晃氏(東京都市大学 教授)の共同開発によって生み出されたものであり、末政教授の指導の下、当社は、コンピュータ制御によりSDS試験を自動化した「ジオカルテ SDS」の製造を手掛け、またジャパンホームシールド株式会社は、当社ジオカルテ SDSにより得られたSDS試験結果から地盤の特性を分析するシステムの開発・運用を手掛けています。

 

 

 

 

■地盤調査機「ジオカルテ」について

 

 ジオカルテは、人手によっていた地盤調査をコンピュータ制御によって自動化した地盤調査機です。阪神淡路大震災の半年後となる1995年7月より販売を開始して以来、本年4月末時点で出荷累計2,600台(SWS試験機を含む)を超える当社のロングセラー製品のひとつです。

 また、「ジオカルテSDS」は、数多くの特許技術で構成されており、当社だけが製造・販売できる特許製品となっています。



■今後の展望


 今回のBL審査証明により、SDS試験方法がこれまで以上に広く認知されるものと考えており、これに付随して「ジオカルテSDS」の認知度も高まるものと期待しています。

 「ジオカルテSDS」の製造・拡販・サポート体制のより一層の強化を図り、昨今多発している地震による液状化現象を未然に防ぎ、減災の一端を担えるように取り組んで参ります。

 また、「ジオカルテSDS」は、現在、日本全国において数多く稼働していますが、軟弱地盤の多いタイや地震の多いフィリピンなど、海外での運用に向けた取り組みにも注力して参ります。

 

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