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フランジ型ゆるみ止めボルト「カップボルト」の開発背景

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高いゆるみ止め効果を発揮するフランジ型ゆるみ止めボルト

「カップボルト®」を新発売


日東精工ではグループ会社の協栄製作所とともに
ファスナー新製品「カップボルト」を新発売しました。
今号ではこの「カップボルト」開発の背景を
ファスナー事業本部技術部部長濱野真一が解説します。

                                        ※2024年3月現在の所属


 「この『カップボルト®』は既に製品化され高評価を得ている『カップスクリュー®』をベースにしたものです。当社は精密ねじ、極小ねじを得意としていますが、日東精工グループには協栄製作所や東洋圧造など太モノを得意とするところもあります。協栄製作所から取引先に新しい提案をしたいという話を受け、これまで呼び径6mmまでの『カップスクリュー』をサイズアップしようと開発に着手しました。単純に小さなものを大きくすればいいということではなく、強度などを安定させる調整が必要でした」(濱野)。
 ファスナー(工業用ねじ)の重要なファクターのひとつが「ゆるまない・ゆるみにくい」ことであり、当社ではゆるまないさまざまなタイプの製品を開発。省力化、軽量化、省コストなどの用途に対応しながら販売しています。たとえば、受験生応援ねじなどにも転用している樹脂用ゆるみ止めねじ「ギザタイト」(これはねじ山部分にゆるみにくい加工を加えたもの)や、「NKグリップ」(軸部に装着したカプセルから締結時に接着材が流れ出るのもの)などがありますが、カップボルトは詳細を次ページで解説していますように、ねじの頭部に工夫をこらした(座金、ワッシャーとねじ頭を一体化)したものです。「『カップスクリュー』はじつは私が入社する前にはすでに製品化されていたもので、30年以上販売し続けているロングセラーです。加工もしやすく家電製品から自動車部品などへと汎用性があり、どちらかといえば我々にとっては〈身近なねじ〉だったのですが、今回、建材メーカさんのご担当から「ほんとうにすごいねじですね」と高く評価され、あらためて当社の先達の技術力に敬意を表すと同時に、ラインナップも広がり、まだまだいろいろなところに販路を広げられると可能性を感じました」(濱野)。
 呼び径が8mm未満のサイズ(φ3~6mm)は「カップスクリュー」、呼び径が8~16mmまでのものを「カップボルト」として製造販売。呼び径8mm以上の「カップボルト」は協栄製作所で製造をはじめましたが、日東精工グループ全体で技術と販路を共有し、シナジー効果を高めていきます。




カップ形状による弾性力で振動・ヒートサイクルによる
相手材の変形を吸収! 高いゆるみ止めを実現

 新製品「カップボルト®」は、フランジ(輪状の縁、「つば」)の弾性により相手材の変形をある程度吸収できるため、振動やヒートサイクルの影響を受ける環境下でも、高いゆるみ止め効果を発揮します。また、フランジ部がアンダーカット形状であるため、締結時には常にフランジ部外周の平面部から被締結物に接地することになります。このため、一般的なフランジボルトや座金付きボルトに比べて締結時の摩擦抵抗やトルク-軸力の関係が安定し、高いゆるみ止め効果が得られます。


※本ページの内容は、ニュースレター4月号にも掲載しています



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