2021/5/28
日東精工アナリテック株式会社が微量窒素・硫黄・塩素分析装置を開発
~ 環境負荷低減型元素分析装置を新発売 ~
日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証1部上場、URL:https://www.nittoseiko.co.jp/)の連結子会社である日東精工アナリテック株式会社(代表取締役社長:石丸元国、本社:神奈川県大和市、URL:https://www.n-analytech.co.jp/ )が、微量窒素・硫黄・塩素分析装置「NSX-5000Vシリーズ」を開発。本年6月1日より発売を開始いたします。
■製品の開発背景
当社は、33社のグループ会社を有し、グローバルなモノづくりを展開しております。当社連結子会社である日東精工アナリテックは、分析計測技術を通じて地球環境を守り、豊かな社会づくりに貢献する、という企業理念の下、40年以上にわたり独自の先端技術でお客様の多岐にわたるニーズにお応えし、バリエーション豊富な分析・計測機器を提供してまいりました。
石油製品、化学、ゴム・プラスチック、絶縁油、医薬品、食品など様々な分野で、品質管理や原材料の評価に必須なカールフィッシャー水分計、化学分析の基本装置の一つである電位差滴定装置など、各種製品を国内はもとより海外にも販売し、研究開発から製品の品質管理にわたり地球環境保全に貢献しています。
また、自動車排ガス中の窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)はPM2.5や酸性雨の原因となっており、
ガソリン・軽油など石油製品中の窒素分や硫黄分を低濃度まで測れる微量窒素分析装置や微量硫黄分析装置は、石油精製分野で幅広く使われています。
この度、新機能を搭載した微量窒素・硫黄・塩素分析装置NSX5000Vシリーズを新開発し販売を開始
いたします。
■製品特長
液体試料をバイアル瓶に入れてセットすれば、マイクロシリンジが自動で試料を吸引、900℃~1100℃に設定した電気炉に注入します。反応管は石英製の二重管構造で、アルゴンガスと酸素ガスをコントロールして、確実に燃焼分解を行います。燃焼分解後の生成ガスは各元素の検出器に送られ、窒素は化学発光法、硫黄は紫外蛍光法、塩素は電量滴定法により測定します。予め試料をサンプルチェンジャーにセットしておけば、自動で測定を開始し、データの出力まで終了。コロナ禍で実験室の密を避ける事が可能になります。
また、測定目的に応じた操作モードを準備。研究開発向けアドバンストモードでは、精密測定のための様々なパラメータを用意、未知試料の条件検討などきめ細かく対応できます。シンプルモードは、製品検査など決まった試料を素早く測定するため、操作部分へのアクセスを大幅に縮小し、ルーチン分析において、簡単に使用できるように設計しました。
特長は下記の通りです。
●試料温調システム(冷却機能)により、適正な試料採取が可能
●シリンジ内で高濃度試料の希釈が可能(自動シリンジ内希釈システム)
●ガス使用量を従来機に比べて40%削減
●スケジュール管理機能により、ヒーターオンから測定終了後のガス遮断まで自動化可能
●操作履歴や測定条件などを自動で記録(上位者のみ閲覧可能)
石油精製、石油化学、化学工業などの研究開発部門や品質管理部門への展開を図ってまいります。
■製品仕様
■製品写真
TS-5000V本体
■販売計画
希望販売価格:8,320千円
(税抜き)
販売開始日 :2021年 6月 1日
目標販売台数:年200台(国内、海外含めて)
主要販売先 :石油精製、石油化学、化学工業等