2022/8/31
小型垂直多関節ロボットへの搭載を可能にした
~ 環境負荷低減を可能にする軽量単軸自動ねじ締め機を新発売 ~
日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証プライム、URL:https://www.nittoseiko.co.jp/)は、小型垂直多関節ロボットへの搭載を可能にした軽量単軸自動ねじ締め機「FM514VZ」と「FM514CZ」を、2022年9月1日より販売開始いたします。
■製品の開発背景
近年、製品形状が複雑かつ多様化し、垂直多関節ロボットによる設備の自動化が増加しています。その中でも省エネ、省スペースを意識した設備導入の意識が高まり、小型の垂直多関節ロボットを採用されているお客様も多くなってきています。
弊社既存製品FM513VZは、Z軸サーボモータによりねじの締付過程の推力を適正に制御することで高品位のねじ締めを実現しており、このたび発売する「FM514VZ」と「FM514CZ」は、既存機種の機能そのままで、小型の垂直多関節ロボットに搭載することを考慮した「軽量」単軸ねじ締め機となります。
■製品特長
ねじ供給機からねじ締めユニットへねじを1本ずつエア圧送し、製品に適したねじ締めを自動で行います。
1.軽量単軸ねじ締めユニット
弊社既存製品FM513VZと比較して約70%のねじ締めユニット質量となっており、この軽量化及び搭載するロボットのサイズダウンにより約23%※のCO2削減が見込めます(当社内。さらに設備のコンパクト化などの様々な環境負荷低減にも貢献します。
※当社の想定による試算であり、全てのロボットに適用できるものではありません。
2.推力制御機能を標準搭載
本機はねじ締め工程に合わせてねじ締め推力を変更できます。また、締付けトルク、ねじ込み速度の設定も個別に行え、製品の材質、硬さ、厚さなどに応じた最適なねじ締めを実現します。
3.仕様に応じたねじ保持方式
ねじ保持方式には、バキュームパイプ吸着式とチャック爪式があります。狭い場所や深い場所への締付けにはバキュームパイプ吸着式が最適です。干渉物の無い平面への締付けにはチャック爪式が最適です。
■製品外観
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FM514VZ (バキュームパイプ吸着式) |
FM514CZ (チャック爪式) |
■製品仕様
型式 | FM514VZ | FM514CZ | |
ねじ保持方式 | バキュームパイプ吸着式 | チャック爪式 | |
スライド駆動方式 | サーボモータ | ||
適用ねじ (注1、注2) |
種類 | 小ねじ・タッピンねじなど | |
呼び径 | 2~5mm | ||
長さ | 最大18mm | ||
設定トルク範囲(注3) | 0.3~3.8N・m | ||
ドライバ | KXドライバ、【NXドライバ】 | ||
締付けストローク | 50、100mm | ー | |
不良検出機能 | トルク不良(ねじ空転) | ||
ねじ不足(ねじ供給機) | |||
ねじ浮き(Z座標検出)(注4) | |||
使用空気圧 | 0.4~0.5MPa | ||
電源電圧 | 単相AC200V~230V 50/60Hz 【単相AC100V~115V 50/60Hz】 |
||
ねじ締めユニット質量(注5) | 約3.8kg | 約3.1kg | |
ねじ供給機 | FF311DR/FF503H | ||
適用コントローラ型式 | RC77-T1/RC75-T1 |
注1)ねじに合わせた専用構成となりますので、使用できるねじは1種のみとなります。
注2)ねじサイズや頭部形状により、適用ねじ範囲は変わりますのでお問い合わせください。
注3)トルク帯により、ドライバ型式が異なります。
注4)およそ2mm以上のねじ浮きを検出します。オプションにて精度の高いセンサの取付けも可能です。
注5)配管・配線は含まず。ドライバはKX050T2-01搭載時、FM514VZはねじ締めストローク100mm仕様での質量となります。
■装置構成図
■販売計画
希望販売価格 : FM514VZ (バキュームパイプ吸着式) 1,650千円
(税抜き) FM514CZ (チャック爪式) 1,575千円
製品構成 : ①ねじ締めユニット / FM514VZ又はFM514CZ
②ねじ供給機 / FF311DR又はFF503H
③ねじ締め機コントローラ / RC77又はRC75
④ドライバコントローラ / SD550
⑤ケーブル類一式
販売開始日 : 2022年 9月1日
目標販売台数 : 10台/月
ターゲット業界 : 自動車部品業界、電機メーカ、自動機メーカ 等