2023/8/10
イーセップ株式会社との業務提携に関するお知らせ
~ カーボン・ニュートラル社会の実現に向けた有機溶剤リサイクルの事業化を加速 ~
日東精工株式会社(代表取締役社長:荒賀誠、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証プライム、URL:https://www.nittoseiko.co.jp/)は、本日8月10日にナノセラミック分離膜技術を有するイーセップ株式会社と業務提携契約を締結しましたので、ここにお知らせいたします。
■背景・目的
当社は、新中期経営計画「Mission G-second」において「4つの成長戦略(事業拡大・環境・人財・財務)で持続可能なグループへ」を戦略テーマとし、ステークホルダーからの高い信頼と期待に応える企業を目指しています。
この成長戦略のひとつである「環境戦略」では、事業活動すべてにおける環境への対応機会として、お客様のCO2削減へ繋がる環境対応製品の開発を手掛けています。
このような中、有機溶剤を用いるリサイクル市場で排出されるCO2の削減に着目し、この度、当社制御システム事業部門、及び生産技術・研究開発部門とイーセップ株式会社との連携強化を図るに至りました。
今後は、有機溶剤リサイクルの事業化を加速させ、カーボン・ニュートラル社会の実現を目指してまいります。
■業務提携の内容
(1)業務提携の内容
「有機溶剤リサイクルの事業化の推進(有機溶剤リサイクル回収装置の開発)」
(2)期待される効果
① 両者の強みを活かした新製品開発による新事業の創出
② リサイクル市場のCO2排出削減によるカーボン・ニュートラル社会実現への貢献
③ 京都から世界へ向けたカーボン・ニュートラルに貢献するモノづくりの発信
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■製品開発の背景と概要
一般的に有機溶剤は、使用後において、焼却工程等により廃棄処理、または蒸留工程を経てリサイクル回収されます。この有機溶剤のリサイクル回収量は、約20%であり、残る80%は廃液となります。また、焼却工程および蒸留工程では、大量のエネルギーを消費するため、リサイクル回収時の課題としてCO2排出量の削減が叫ばれています。
このような背景もあり、当社保有の「プラント製作・流体制御・防爆」技術とイーセップ保有の「ナノセラミック分離膜技術」を融合させた「有機溶剤リサイクル回収装置」の開発を目指します。
開発製品の概要は、流体経路内にリサイクル回収液と廃液を分離する分離膜を設置するものです。これにより、リサイクル回収量を高めるとともに、廃液割合の低減による燃焼工程および蒸留工程におけるエネルギー消費を低減することでリサイクル回収時のCO2削減に貢献します。
■今後の日程
(1)契約締結日 2023年8月10日 (2)業務提携開始日 2023年8月11日
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(右)日東精工株式会社 代表取締役社長 荒賀 誠 |