サイズの異なるドライバビットを共用できる十字穴「シェアクロス」を開発

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2023/3/15

サイズの異なるドライバビットを共用できるねじ用十字穴「シェアクロス」を開発


~ ドライバービットサイズを選ばない締結作業を実現 ~

 

 

 日東精工株式会社(代表取締役社長:材木正己、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証プライム、https://www.nittoseiko.co.jp/)は、この度、番手の異なる十字穴用ドライバビット(例:JIS規格 2番、3番ビット)を共通使用することができるねじ用十字穴「シェアクロス」を開発いたしました。同製品は、より多くのお客様のモノづくりを支援するため、当社と建築用ねじを手掛けるケーエム精工株式会社(当社グループ会社)の2社共同で2023年4月1日より本格的に販売を開始します。なお、同製品につきましては、特許取得済みです。

 

■開発背景

 建築現場をはじめとする作業現場での手作業によるねじの締結・緩め作業においては、ねじの十字穴サイズ毎にドライバビットを交換する作業に手間がかかることから、十字穴のサイズに適合しないドライバビットを使用して分解・組み立てが行われる場合があり、その結果、十字穴潰れ等のトラブルが発生するという問題を抱えていました。

 このような問題に対処するため、これまで当社で培われた工業用ファスナー(ねじ)の製造技術や金型製造技術を活かして研究を重ねた結果、例えば、2番と3番といった番手の隣り合うドライバビットを共通使用できる十字穴「シェアクロス」の開発に成功しました。「シェアクロス」は様々な締結現場に適応し、お客様のモノづくりにおける作業効率の向上をサポートしてまいります。

 

■製品概要

 「シェアクロス」は、例えば2番と3番といった番手の隣り合うドライバビットを共通使用できるよう、小さいサイズの十字穴を基本形状としつつ、これに大きいサイズの十字穴を重ね合わせた形になっています。その上でトルクを伝達する駆動面を共通使用する構造になっており、これにより、ドライバビットの最適な嵌め合いを実現し、駆動部としての性能を最大限発揮できるようになっています。


      




■特長

(1)十分な駆動部強度を確保

 共通するトルク伝達部を設けることで、番手の異なるドライバビットそれぞれの使用時において、十分な駆動部強度を確保します。

 

○ 駆動部強度確認試験

 2番3番共通駆動部製品

 木ねじφ5.8×50 亜鉛三価クロメートめっき




 


(2)作業効率の向上

 ドライバビットの共有化により、作業現場における工具交換が不要となり、作業効率が向上します。

 

■製品仕様

 ねじサイズ   :φ6

 ねじ材質    :炭素鋼

 ねじ頭部形状  :各種頭部形状

 共通駆動部サイズ:2番、3番

  ※上記以外の仕様についての適用もご相談に応じます。


■今後の展開

 (1)販売開始日

     2023年4月1日

 (2)販売目標

     2023年度に日東精工グループ月産50万本の出荷を目指します。

 (3)販売ターゲット業界

     建築業界など

 

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