クリンチングスタッドボルト「JOISTUD(ジョイスタッド)-FH」を開発

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2024/11/13

クリンチングスタッドボルト「JOISTUD(ジョイスタッド)-FH」を開発

~ 締結部材からの頭部の突出を抑えることで省スペース化を支援 ~

 

 日東精工株式会社(代表取締役社長:荒賀誠、本社:京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地、東証プライム、https://www.nittoseiko.co.jp/)は、圧入後に頭部が締結部材から突出しない頭部埋込み型のクリンチングスタッドボルト「JOISTUD(ジョイスタッド)-FH」の販売を2024年12月1日より開始します。なお、本製品につきましては、既に特許を出願しています。





開発背景



  鋼板などの締結部材に頭部を圧入して一体化させるクリンチングスタッドボルトは、自動車業界を中心
に多くの業界で採用されています。製品の高機能化が進み部品点数が増加する中、限られたスペースに部
品を配置する必要性から、クリンチングスタッドボルトには小型化や省スペース化が求められています。
また、現在市販されている低頭のクリンチングスタッドボルトには、高い締付けトルクで締結した際や外
力を受けた際に頭部が変形や陥没するという不具合が発生する場合がありました。
 このような背景から、これまで当社で培われた工業用ファスナー(ねじ)の製造技術や金型製造技術を
活かして研究を重ねた結果、締結時の安全性が高く締結部材への圧入後に頭部が突出しない頭部埋込み型
クリンチングスタッドボルト「JOISTUD(ジョイスタッド)-FH」を開発しました。新製品「J
OISTUD-FH」は従来品と同様に締結部材に圧入するだけで、締結部材からの頭部の突出を抑制し、
かつ締結時の軸力による頭部の陥没を軽減することで、お客様のモノづくりを強力にサポートしてまいり
ます。



 

製品概要・特長



 新製品「JOISTUD-FH」は、頭部の厚みを極限まで薄くすることで、締結部材に頭部外周全体
を圧入することが可能となります。一方で、座面部に9つの円形の凹部(下図参照)を設けたことにより、
圧入時、この凹部に締結部材を充填させて高い回り止め効果を得ることが可能です。また、凹部は一部開
放形状となっているため、圧入時にここから空気が抜け易くなり、凹部への締結部材の流入を促すことが
できます。


  



効果


 

(1)締結部材からの頭部の突出を大幅に軽減

非常に薄い頭部形状と凹部を設けたことにより、頭部を締結部材に全て圧入することが可能となり、圧
入後の締結部材からの頭部の突出を抑えて省スペース化に貢献します。

【一般品】   【新製品(JOISTUD-FH)】


  



(2)高い回り止め強度を実現

頭部座面に配置した凹部に締結部材を充填させることができるため、高い回り止め強度を実現します。

※当社調べ
※ねじサイズ M5
回り止め強度の測定方法(当社調べ)






(3)高い引き抜き強度を確保

他社品と比べ頭部外径を大きく設定することにより、締結時の陥没を軽減しつつ高いトルクでの締結が可能。


※当社調べ
※ねじサイズ M5




製品仕様



ボルトサイズ : Φ4、Φ5、Φ6
適用相手材  : 鋼、銅、アルミニウムなど
※上記以外の仕様についての適用もお気軽にご相談下さい。





今後の展開



(1)販売開始日

   2024 年12 月1 日
(2)販売目標
   月産150 万本
(3)販売ターゲット業界
   自動車業界、精密機械業界、家電業界、など

 




製品カタログ



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