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【ニュースレター・2022年6月号(第90号)】半世紀、ねじを締め続けてきました。(ドライバの歴史)

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「ニュースレター」は毎月15日発行の社外報です。(メルマガ読者には翌日の16日に配信)

日東精工の取り組みや旬のTOPICS、コラムなどお役立ち情報をお届けしています。

今月号はこちら

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ねじを締め続けて半世紀。

時代のニーズに合わせ発展してきた

ドライバの歴史を振り返ります

 

下記で当社社長が少し触れていますが、日東精工のねじ、たとえば直径がわずか0.6ミリの

極小ねじを一般の方がご覧になって、その小ささにまず驚かれ、そしてさらにそれを

しっかり締めるドライバつくっていることに感激されます。

ねじはそれを締めたりゆるめたりできるドライバがあってはじめて本領発揮するのです。

6月1日は「ねじの日」。

この日はふだん裏方の「ねじ」にスポットが当たりますが、今号ではねじだけでなく、

ねじを締めるドライバを中心に当社産機事業部製品の歴史を振り返ってみます。

*ビットの回転を制御するもの

 

 

昭和30年代、技術提携で生まれた

「スタンドマット600」

 

 昭和30年代後半、高度成長の波に乗り産業界は賃金高騰ならびに労働力が不足し、生産ラインは自動化が進んでいました。当社でも、ねじ締め作業のコストがねじ単価よりもはるかに高いことに着目し、ねじ締め機の開発を進めることになりました。1965(昭和40)年、日本シェークプルーフ株式会社と技術援助契約を交わし「スタンドマット600」を開発。これは供給ユニットにねじを投入し、ペダルを踏むとねじは自動的にドライバユニット先端に送りこまれ、ドライバユニットが下降して自動締付けを行うもので、当時のハンディ型電気式ドライバユニットでの締付け作業と比べると約60%の時間が節約できる画期的な装置でした。これが今も続く当社ねじ締め機の原点です。

 この製品をきっかけに事業が拡大、1968(昭和43)年9月に産機事業部を発足させ、以来、締結作業の合理化やねじ締め機のニーズに応えるべく、小型軽量化したミニマットや横方向のねじを締めるハーフマットなど製品群を増やしていきます。

 

スタンドマット600 

 

 

 

当社独自のドライバが

どんどん進化

 

 1986(昭和61)年、当社初となる「RXドライバ」を開発。ねじ締め時に急速な減速が起きても、「モータが止まり切れず過回転すること」を抑えられる無段変速の構造により、高精度でのねじ締めを可能にしたものです。他社製品に比べて、耐久性も大幅に向上。

 そして1990(平成2)年には「GXドライバ」を開発。ここで初めてトルクセンサ(トルクを計測し、設定値に達すると停止指令を与える)が搭載されます。これにより、締付けトルク精度が向上したほか、トルク設定や結果検証機能が進歩しました。異なる締付けトルクの製品を1台で締付けられるように16種類のねじ締めトルク設定を可能とし、従来の少品種大量生産から多品種少量生産に対応可能としました(多品種を生産するラインに1台の装置で製造が可能)。さらに、どのトルクで締付けたかの結果を残すレコーダ機能を搭載。これは、いつでも必要な時に締付けトルク波形を印字する機能で、ねじ締め不良の原因究明や、ねじの特性を知ることができます。今では普通となっているねじ締めトルク波形検証の始まりです。

 

RXドライバ,GXドライバ

 

 

 

ロングセラー「KXドライバ」

「NXドライバ」の誕生

 

 1998(平成10)年にACサーボモータを搭載した「AXドライバ」、そして翌年にはローコストモデルの「KXドライバ」を開発しました。この「KXドライバ」開発には、構想から5年近い歳月を要しています。部品の多くを自社開発するなど、原価を極限まで抑える工夫がなされました。また、パソコン普及を見越したパソコンソフトでの見える化対応を実施。お客様それぞれに合ったオリジナルのねじ締め動作が作れるよう、動作コードも設定しました。「KXドライバ」は、SD100シリーズからはじまり、SD500シリーズ、SD550シリーズと改良を重ね、今でも大手企業に採用されているロングセラーとなっています。

 2002(平成14)年には、「KXドライバ」にトルクセンサを付加したモデルとして「NXドライバ」を開発。また2016(平成28)年には「NXドライバ」のハイエンドモデルとして、SD600Tシリーズを販売開始しています。締付けトルク精度のさらなる向上を、一つ一つ地道な再設計を推し進めることで達成。さらにトレーサビリティに必要なデータ収集ソフトも標準搭載とし、商品を購入いただければ全ての機能が使用できる環境としています。また、このSD600Tは2019(平成31)年に欧州で使用可能なCEマーキングに適合、2020(令和2)年にはIoT対応を果たすなどバージョンアップを続けています。

 

KXドライバ,NXドライバ

 

 

 ねじが多種多様であるように、ねじ締めもお客様のニーズに応える形で発展してきました。産業用ロボットだけでなく、協働ロボットにも欠かせないものですし、今後、クルマの自動運転、高度医療の遠隔操作、あるいはオンラインでのさまざまな社会改革が進むなかで、ねじもねじ締め技術もより高度化が求められていきます。当社ではよりよい社会となっていくための技術革新を推し進めてまいります。

 

 

 

 

 

 2.【TOPICS】

 ・Collaborate URオンライン展示会に「PD400UR」を出展 詳しくはこちら 

 ・サステナビリティの視点を強化した「統合レポート2022」発刊 詳しくはこちら

 ・第1四半期決算短信ならびに業績概要をホームページにアップ 詳しくはこちら

 ・新入社員のCSR活動 由良川花壇展に参加しました

  

 

 3.【正己語録54】

  目に見えないところで支える


 

 ・PDF版はこちら

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