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【ニュースレター・2022年5月号(第89号)】"満足"いただくための成長戦略を解説!

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「ニュースレター」は毎月15日発行の社外報です。(メルマガ読者には翌日の16日に配信)

日東精工の取り組みや旬のTOPICS、コラムなどお役立ち情報をお届けしています。

今月号はこちら

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会社を成長、事業拡大させることで

お客様の選択肢をより広げ、

満足度を向上させていきます

 

今号のニュースレターでは、現在取り組んでいる中期経営計画を通して

当社の成長戦略について代表取締役 専務執行役員の荒賀誠がご紹介していきます。

 

 荒賀専務

  

 日東精工は中期経営計画「NITTOSEIKO Mission “G” 」において世界中で認められ、求められる「モノづくりソリューショングループ」を目指しています。その取り組みの中で、グループの有機的結合によるシナジーの追求、グローバルな事業領域の開拓と拡充を進めています。ただ、もちろん、拡充といってもやみくもにいろいろなものに手を出すということではありません。当社はモノづくりの会社、工業用ファスナー(ねじ)をはじめ各種冷間圧造部品、ねじ締め機やねじ締めロボット、あるいは流量計や計測・検査機器などを製造するメーカです。これら事業と連携しプラスに働くもの、シナジー効果が期待できることが、業容拡大、新規事業の大前提にあります。

 2020年にメディカル新規事業部を設置しています。医療分野と従来のファスナーや産機、制御事業、「ねじ」や「ねじ締め機」などとはあまりつながりがないのではと疑問をもった方がおられたかもしれません。しかし昨年2月に産学連携の共同研究で「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム材料」の開発に成功したことを発表したことで、その意図が少しご理解いただけたかと思います。これは例えていえば「溶けるねじ」。これまでの医療用のねじ(骨折治療用のインプラント)は、回復後にあらためてそれを取り出す抜去手術が必要でしたが、この新規技術が実用化となればそれが不要となり小さな子どもや高齢者への身体的負担が軽減されるなど、医療分野において様々な可能性が期待されています。開発パートナーである大学病院の臨床医の先生からは「これまでの医療を大きく変える画期的開発」とのお言葉をいただいています。現在は実用化に向け手順を踏みながら着実に開発を進めているところですが、こういった開発にこれまで当社ファスナー事業で積み上げてきた技術が生かされていくことになりますし、また医療分野は人の命に直接関わる分野ですので「安全基準」がより高く設定されています。メディカル事業での知見の積み重ねが、今後、当社の他の事業に良い影響を与えていくことは間違いありません。

 

 

M&Aで企業価値向上

グループの総合力で

お客様満足度アップを図る

 

 メディカル事業が中長期を見据えたものに対し、目に見えるわかりやすい形のM&Aも行っています。たとえば2016年には奈良県五條市にある株式会社協栄製作所、2018年には長野県伊那市にある株式会社伸和精工、そして2020年には三菱ケミカル株式会社から全株式を取得し、日東精工アナリテック株式会社を連結子会社化しています。

 またインドネシアでは自動車向け製品製造の増強を図るため日系ねじメーカの現地法人から製造設備などを取得しました。昨年の春から月産生産能力約35%向上する一貫生産ラインを立ち上げ稼働しています。

 グループに迎えた意図としては、たとえば伸和精工は最先端のプレス加工技術、精密加工技術を有し自動車分野、医療分野に顧客をもっており、業界での「信用」は日東精工グループの価値向上につながります。協栄製作所は当社と同じ工業用ファスナーを扱う会社ですが、当社が精密ねじ、極小ねじをメインとするのに対し、直径8ミリ以上の大きなサイズを得意とする会社です。協栄製作所が加わることで、日東精工グループとして扱うねじのラインアップをより充実させることができ、お客様満足度向上につなげることができました。

 また、日東精工アナリテックは分析・計測機器等の開発・製造・販売・メンテナンスを行う会社です。売上高の面では日東精工グループの中核をになうほか、今後、当社制御事業との連携をより深めていきます。また、もともと三菱ケミカルグループとして培った信用や技術力、そして欧州を中心にグループとしての新たな海外展開も期待しています。

 そして今年、4月1日、ケーエム精工株式会社の全株式を取得し、同社ならびに同社子会社の株式会社ピニングを完全子会社としました。ケーエム精工はボルト・ナット、冷間圧造パーツ、各種ファスナーの設計、製造、販売を手がけるメーカであり、主に自動車業界や建築業界の優良企業や海外企業との取引実績をもち、幅広く安定した顧客基盤を有しています。売上高は32億9200万円(2021年9月期)。この株式譲渡によって日東精工グループの成長をさらに加速させ、企業価値を向上させていきます。互いの販路活用や、製品開発ならびに製造の協働など事業のシナジー効果を発揮し、お客さまの課題解決に、より幅広くお応えしていければと思っています。

 日東精工の強みのひとつは「トータルソリューション」。

 とくに締結分野では、ねじ部品からねじ締め機、そして検査機まで、関連するあらゆる製品群を揃える点は世界でもほかに類を見ません。こういった「トータルソリューション」の幅をより広げていくことが、業容拡大の大きな目的です。会社を大きくし利益を上げていくことも大事ですが、根底にあるのは「お客様満足度」の向上です。

 当社のお客様は自動車分野をはじめ、家電、通信、IT、住宅、食品……多岐にわたります。それぞれのお客様のニーズに対応していくために、今後もさまざまなところにアンテナを張り巡らせ、ときには異業種とのコラボレーションなども行いながら、ソリューションを武器にお客様満足度向上への徹底的実践を行います。お客様のために、そしてお客様とともに、成長していきたいと願っています。

 

 

モノづくり力を高める製造力、

製品開発力の徹底追及そして

ブランド求心力の向上と従業員の活性化

 

 研究開発、設備投資、M&A費用などの成長投資を直近5年間では150億円を投入して将来を見据えた事業展開および新製品開発、生産性向上を進めています。新製品開発においては、主に自動車業界ではEV化、軽量化、製造業全体では自動化、環境対応など、ソリューション活動を通じて様々なニーズを収集し、直近5年間で新製品29アイテムを市場に投入しました。なかでも、異種金属接合技術「AKROSE(アクローズ)」は経済産業省が主導する「地域経済牽引事業」に認定され、国の支援を受けながら、さらなる事業の成長を目指しています。

 またすでにお知らせしていますが、本年度は、「健康経営銘柄」に2年連続認定(原則1業種1社、今年度は50社)に加え、なでしこ銘柄(下記 2.【TOPICS】ご参照)に認定されています。健康経営銘柄およびなでしこ銘柄の両方に認定されている企業は、東証に上場しているすべての企業の中で9社のみです。

 いい製品づくりには人財教育、そして従業員が働きやすい環境づくりをという考えは創業以来、当社が大事にしていることです。この理念を今後もしっかり守り続けることが当社の企業価値向上につながると考えています。 

 

 

 

 2.【TOPICS】

 ・「HANNOVER MESSE 2022」出展で欧州市場へ当社の潜在力をアピール 詳しくはこちら 

 ・「女性活躍推進」が評価され「なでしこ銘柄」に初選定 詳しくはこちら

 ・精神障がい・発達障がい者の就労支援 SPISの応用事例を紹介しました

 ・あやべ市民新聞、北近畿経済新聞で当社事業が紹介されました 詳しくはこちら

  

 

 3.【あやべ ちょっと寄り道49】

  海苔巻サンドイッチ

 

 

 4.【正己語録53】

  ほんものに触れる贅沢も大事


 

 ・PDF版はこちら

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