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中国現地法人 NTZ社の【人財確保とブランディング戦略】とは

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中国の現地法人「NTZ」社の
事業拡大と次代に向けた
「人財確保とブランディング戦略」


当社中国現地法人は、2025年7月1日に「日東精密螺絲工業(浙江)有限公司」
から「日東精工科技(浙江)有限公司」(NTZ)へと社名変更をしました。
これは中国での事業拡大を図っていくための礎いしづえとなるものです。
今号のニュースレターではNTZ社の事業概要をあらためて解説し、
また次代を見すえた同社の「人財確保とブランディング戦略」をご紹介してまいります。



社名を変更し
幅広い事業内容を訴求する

 日東精工グループは、成長戦略の一環として、海外における増強ならびに事業の多角化を進めています。中国においては、2001年9月に浙江省に日東精密螺絲工業(浙江)有限公司を設立し、家電、IT・情報機器を中心に工業用ファスナー(ねじ)の製造販売を開始しました(現在は小ねじ、タップタイトねじ、精密ねじ及び特殊冷間圧造部品など生産能力は2億3千万本/月を誇ります)。

 また工業用ファスナーだけでなく、2009年からは、当社ねじ締め機などの産機製品の販売を開始し、自動車分野のニーズにも幅広くきめ細かく対応、好評を博しています。そして2019年6月には広州支店を設置。多くのお客様が拠点を置く華南地区の高品質化のニーズに、当社グループのねじ、及びねじ締め機をセットにしたトータルファスニングソリューション(総合力による締結問題解決)を提供。さらに、2024年からは分析機器(日東精工アナリテック)の販売を開始し、高い技術力のハイエンド企業として地位確立を目指しています。

 もともとの社名にあった「螺絲」は中国語で「ねじ」のことです。同社ではもちろんねじ(ファスナー)を扱っていて、創業当初は社名に「螺絲」が入ることで事業内容をわかりやすくアピールできたわけですが、近年は産機(自動ねじ締め機)や制御(分析機器)事業に注力し、売上比率が高まっていること、日東精工グループがねじ専門企業ではなく幅広い製品を取り扱う企業であることをアピールし、中国における事業拡大を図っていくために、今般、社名から「螺絲」を外すことにしたものです。

 ブランドの統一を図り、当社グループとしてさらに一体となって事業展開を加速していくための商号変更となります。日東精工科技(浙江)有限公司(NTZ)では、ファスナー事業においては付加価値の高い高機能部品に注力し、さらに中国市場を中心に産機事業・制御事業の比率を拡大させ、締結・組立・分析の総合メーカーの地位を確立するべく事業を進めてまいります。



人財確保・企業価値向上のため
地域の学校との連携を深める

 NTZ社では地元へ貢献し日東精工ブランドを根付かせることが、同社をはじめ日東精工グループ会社の発展につながっていくと考えています。もちろん日本と中国では政治体制が違いますので、ルールや慣習などの違いを考慮しつつ、地元行政及び教育機関との連携を図りながら、人財確保、育成、企業価値の向上に取り組んでいます。そして、その一つが「嘉善技師学院(NTZ社より30分圏内)」との連携です。

 この学校は国家重点職業学校・専門技術学校(高校3年+技術系短大2年)であり、浙江省における職業教育発展模範校の第一級指定を受けています。浙江省の先進製造業に焦点をあて、AI技術、情報技術、集積回路、機械・電子技術、産業用ロボットなど、17の専攻を有しています。現場での即戦力として送り出すための基礎知識の学習はもちろん、その知識を実地する教育が日本より進んでいます(少なくとも大学院の研究室並み)。

 企業の生産設備や加工設備のような最新設備を数多くもっており、学んだ知識が、アウトプットできるような教育の仕組みになっています。さらに、タイアップする企業に対しては、その企業が求める知識や技術を専門に学べるクラスや時間が設けられており、採用した企業の即戦力となるような仕組みもあります。中国においては、民間企業と教育現場の距離が、高校レベルからすでに近い存在であり、モノづくりや新技術の開発につながっています。

 そこで高い技術をもった人財を確保するために、NTZ社から学校へアプローチをかけ⇒副校長や教員の来社⇒学生の来社・見学会⇒学生の来社・勉強会⇒日東精工による学校への表敬訪問⇒日東精工 荒賀誠社長によるねじっとくん(受験生応援グッズ)贈呈式⇒インターンシップの検討といった形で、地元教育機関との連携を深めています。

 すでに嘉善技師学院の新卒生を採用して新事業への戦力にもなっており、今後は毎年一定数の新卒を採用することでさらに地元へ貢献するとともに、教育機関とのWin-Winな関係を構築していきたいと考えています。





※本ページの内容は、ニュースレター7月号にも掲載しています



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