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≪より丁寧・より迅速に≫を実現!新製品の超低推力ねじ締め機

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〈より丁寧に〉〈より迅速に〉を実現!
単軸自動ねじ締め機に
超低推力モデルをラインナップ


当社では単軸自動ねじ締め機「FEEDMAT® FM513シリーズに
「超低推力モデル」を新たにラインナップし、販売を開始しました。
部品などに高い性能が求められる自動車業界などに貢献できるものとして、
多くの期待が寄せられている新製品です。
今号ではこの超低推力モデルの特長を解説していきます。


 今般、「単軸自動ねじ締め機」の「超低推力モデル」を新発売しました。その仕組みを簡単にご紹介すると―、
 ねじを自動で締付ける際、ドライバビットが上から下へ降りていくときには推力がかかります。ねじ締め(ねじを押し付ける)時に、この推力が大きいままだとドライバビットやねじに負荷がかかりすぎ、ねじそのものに不具合が生じたり、ねじを締付ける基板などにたわみが生まれたりします。少し大雑把な例になりますが、ドアをガチャンとそのまま強く荒っぽく閉めると大きな音がするだけでなく、ドアもそして部屋全体も傷んでしまいます。やはり、静かに配慮しながら、そして最後に手を添えてより丁寧にドアを閉めるほうがよいわけですが、ねじ締め機についても同様のことがいえるのです。近年、自動車分野などでは電装化、EV化、軽量化などが進み、デリケートなねじ締めにおける不良の低減をより求められるようになっています。

 今回の新製品はこの推力を制御することで、ワークへの負荷軽減と焼き付きなどのねじ締め不良の低減に貢献するものです。また推力制御を高度化し、サイクルタイム短縮も実現しています。つまり、ねじの押付時には力が弱まっているけれど、そこに至るまではスピードをコントロールすることができ(従来品に比べ40%速度を速めることが可能)、ねじ締めそのもののスピードアップ、製品の生産性の向上につなげられるのです。とくに箱型ワークの奥にある深い個所にねじを締めるとか、たとえばヘッドランプなどの特殊形状のものを締付けるなど、「長い締付けストローク」のものに、よりすぐれた効果を発揮します。〈丁寧〉かつ〈迅速〉という、一見矛盾するふたつのことを高度な次元で実現した「自動ねじ締め機」といえるでしょうか。

 「従来アナログで調整していたことをデジタルにおき替えていくうえでの苦労もありましたが、比較的コストを抑えた製品開発に成功しました。ここを出発点にしてさらにバリエーションを広げていくことができます」(開発担当者)。

 なお、ねじ締めというと一般の方であればドライバ(電動ドライバ)を思い浮かべられるでしょうが、工場などのラインでのねじ締めについてはドライバだけでなく、そのドライバを先端に取り付けるねじ締めユニット、そしてねじ供給機やねじ締めユニットを制御するコントローラから成り立っています。ねじ締めユニットだけを専門につくるメーカ、ドライバだけをつくるメーカと分業が多いなかで、日東精工ではそれらすべてをトータルで開発・販売しています。そしてこういった体制を組んでいる企業は世界的にもほとんど例がありません。たとえば当社では昨年7月に低トルクを実現した高精度・高機能NXドライバを開発・販売していますが、今回のねじ締めユニットにこのドライバを組み合わせることで、より精密で高度な締付けが可能となります。今回の「単軸自動ねじ締め機」の「超低推力モデル」の開発を契機に当社製品による「ねじ締め」のプラットフォーム化が進んでいくことが期待されます。



※本ページの内容は、ニュースレター3月号にも掲載しています



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