【ねじの基本】ねじの部位・名称・寸法について知ろう

ねじの部位・名称
ねじの形にはすべて意味がある!
ねじの複雑な形状には、すべて意味があります。
ねじの様々な部位と名称、また寸法について解説します。

① 駆動部
ドライバなどを差込むために空いている穴を「駆動部」と呼びます。
一般的な十字穴(+穴)以外にもたくさんの形があり、締める方向にしか回らない一方通行の駆動部や、
ある一定以上の力が加わると頭部が壊れてしまうものもあります。
② 頭部
ねじの頭部は、ねじがねじ込み過ぎないように固定させる役割があります。
なべ頭という形が一般的ですが、ねじ込んだ際に頭が出ないよう薄く作られた頭部や
ゆるみ止め防止効果を持つ頭部などがあります。
ちなみに2017年の「受験生応援ねじ」のように頭部を五角に加工することもできます。
・「受験生応援ねじ」

③ ねじ部
ねじといえばこのギザギザですね。「ねじ部」と呼び、ねじの1番大事な部分となります。
この「ねじ部」にもたくさん種類があり、ゆるみ止めの効果を発揮するものや
ねじ込みやすくする効果を持たせたものなどがあります。
④ 先端部
ねじの先を「先端部」と呼び、ここにも意味があります。
基本的には、相手材(締結材)によって形が変わります。
種類としては、ねじ込みやすくする「とがり先」や相手材を傷つけない「丸先」などがあります。
よく使用する名称・寸法
◆ピッチ
ねじの規格におけるピッチとは、隣り合うねじ山同士の距離のことです。
メートルねじの場合は、ミリでサイズが書かれます。
◆呼び径
ねじの外形を表します。主に外径の基準寸法が使われます。
M2のねじ、M3ねじ、M4、M5などと呼ばれますが、
Mはメートルねじであるということを表し、数字がねじの呼び径、つまり外径です。
外径はねじ山のある軸の直径で、ねじ頭部の直径ではありません。

◆谷径
ねじ山の谷径に接する仮想円の直径のことです。
◆有効径
ねじ溝の幅がねじ山の幅に等しくなるような仮想円の直径のことです。
◆ねじ山の角度
ねじ山の角度のことです。一般的なねじ(小ねじ)の山の角度は60度となっています。

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