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【ニュースレター・2020年9月号(第69号)】日東精工アナリテックへの大きな期待!

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「ニュースレター」は毎月15日発行の社外報です。(メルマガ読者には翌日の16日に配信)

日東精工の取り組みや旬のTOPICS、コラムなどお役立ち情報をお届けしています。

今月号はこちら

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三菱ケミカルグループから株式譲渡で新しく生まれた

日東精工アナリテックへの大きな期待!

 

2020年4月から日東精工グループに日東精工アナリテックが加わりました。

どんな事業を行っているのか、今後どんなシナジー効果が期待できるのか、

同社代表取締役社長 石丸元国が紹介いたします。 

 

日東精工アナリテック石丸元国社長

 

 

~どんな会社でしょうか?

 分析・計測機器を開発・製造販売しています。BtoB(企業間取引)企業であり「分析・計測」という言葉だけでは、漠然としていて一般の方にはイメージしにくいかもしれませんが、当社の主力製品の一つ「水分測定装置」はその名の通り、いろいろな物質の水分量を分析するものです。では、なんのために水分を分析するかといえば、薬を例に挙げるとわかりやすいでしょう。錠剤や粉剤には効能と飲みやすさを確保するために一定の水分が含まれています。ところが粉薬を小袋から出してそのままにしておくと、室内の湿気を吸って固まっていることがあります。そのような状態では飲みにくく、また当初の効能を果たさないかもしれません。製薬会社が製品を開発する段階、製造・供給する過程で品質と安全を確保することは極めて重要で、必須管理項目の一つである適正な水分量を確認する「水分測定装置」は欠かせないものです。

 あるいは、石油やガソリンなどの燃料に不純物が含まれていると燃費が悪くなる、排気ガスとともに硫黄酸化物、窒素酸化物等の汚染物質を排出するといった問題を起こします。そういった不純物チェックのために、石油精製コンビナートなどでの品質試験管理室、ガソリンスタンドで販売されるガソリン・灯油等の製品を検査するための登録分析機関などに設置されているのが「元素計」。この分野で当社は国内90%のシェアを誇っています。また半導体などの分野では「抵抗率測定装置」などが多数採用されています。最近は「SDGs」、サスティナブル(持続可能)な社会ということで、環境意識も高まっていますが、工場排水や河川、湖沼などの水質調査にも当社製品が貢献しています。

 各種製品に含まれる不純物や環境水中の汚染物質、あるいは電子・電気関係の製品や素材の電気の流れやすさ流れにくさなどが管理基準値内に収まっているかを測定・分析するシステムを構築することで、品質・工程管理や環境分析に役立っています。いわば黒子として、社会の安全・安心をサポートします。 

 

日東精工アナリテック製品

 

 

~どれくらいの測定濃度範囲の機器なのでしょう。

 分野、製品によって求められる測定濃度はいろいろですが、1ppmから200ppmの範囲が多いです。ppm(ピーピーエム)は「parts per million」の頭文字をとったもので、100万分の1を表す単位。大雑把ですが仙台市の人口が100万強ですから、仙台市に住む人のなから指定する個人(ひとり)を5~10分で特定できるといったイメージでしょうか。もちろん、測定濃度範囲・精度を高めていくことも大事ですが、お客様が何を求めているかを把握し、しっかり対応していくことが大事です。たとえば水分分析の場合、カール・フィッシャー法といって約85年前に発見された原理がその高精度により、そのまま今も使われていますが、一方で、ドラスティックな測定法が現れる可能性もあるわけです。新しいことをつくり出す、新しいものに対応する準備もしないといけません。

 かつて大手メーカでデータの改ざんという不幸なニュースが続いたことがありますが、当社の現行モデルでは測定値を恣意的に変えられないようにして、ヒューマンエラーが起こらないように対応しています。開発、製造・販売だけでなくメンテナンスもしっかり行い、お客様との信頼関係を築きながら、随時、新製品をリリースしています(今年の7月に粉体の体積抵抗率を自動測定する「自動粉体測定システム低抵抗率版」を発売。そして12月には「自動滴定装置」、来年4月には「元素計」の新モデルをリリース予定)。

 

 

~日東精工グループに加わったことでの変化や今後のシナジー効果については?

 もともと旧三菱化成の分析機器事業と旧三菱油化の受託分析事業、それぞれの事業から生まれた子会社が2008年に株式会社三菱化学アナリテックとして統合、2017年に株式会社三菱ケミカルアナリテックに社名変更。そして、2020年、三菱ケミカル社から日東精工社への株式譲渡により、日東精工アナリテック株式会社に社名(商号)変更となりました。つまり今年の3月31日までは三菱ケミカルグループでした。水分計の事業などは三菱ケミカル社の試薬とセットにして営業展開をしていたのですが、今後も三菱ケミカルグループとの良好な関係は変わらず維持していきます。

 もちろん、三菱・スリーダイヤのブランドがとくに海外での「信用」になっていた部分はありますが、現在のビジネスそのものは、長年に亘る人と人とのつながりと当社の技術と品質に対する信頼で築いてきたものです。今回の株式譲渡の件は、ほとんどの社員は2月末に初めて知り、4月には社名変更ということで膨大な作業を短時間で実施するなどかなり負担をかけ、戸惑いもあったと思います。しかし、皆が前向きにとらえてくれています。日東精工グループにおいては、当社売上は子会社のなかでトップクラス。それだけ期待値も影響力も大きいことだと責任を感じています。4月以降、コロナ禍の不自由もありましたが、これから日東精工社との多方面の交流などを通して、それぞれの強みを生かしながら、技術の底上げ、販売強化などにつなげていければと思っていますし、実際11月に幕張メッセで開催予定の最新先端化学・分析システム&ソリューション展「JASIS」に日東精工社製品の展示も予定しています。

 これまでの企業理念は、三菱ケミカルグループ共通のものでしたが、現在、新たなものを構想・構築中です。日東精工社が「絆」そして「人財」を大事にしているように「人を育む(愛情を注いで成長させる)会社、 仕事がさらさら流れる会社」をキーワードに検討しています。日東精工グループの一員として皆様よろしくお願いいたします。 

 

会社概要:「日東精工アナリテック株式会社」として、当社32社目のグループ会社と

て事業を開始。分析、計測機器の開発・製造を行うだけでなく、国内においては

都道府県、海外においては80か国における代理店を構え、お客様に安心してご使用い

ただける環境づくりに積極的に取り組んでいる。https://www.n-analytech.co.jp

 

 

 2.【TOPICS】

 ・子会社 日東公進がロボットビジョン搭載部品供給機を開発 詳しくはこちら

 ・中国現地法人である香港和光精工有限公司が、東莞和光汽車零配件有限公司を設立 詳しくはこちら

 ・第23回[関西]機械要素技術展に出展を予定しています

 

3.【あやべ ちょっと寄り道㉛】

  御朱印ならぬ御城印

 

4.【正己語録㉝】

  渋沢栄一から学べること


 

 ・PDF版はこちら

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