【ニュースレター・2022年4月号(第88号)】メディカル事業開発を加速!(トランスジェニック社と業務提携)

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トランスジェニック社との業務提携で
メディカル事業開発を
さらに加速化させます
本年2月14日、株式会社トランスジェニック(以下トランスジェニック社)と当社間で
業務提携契約を締結し、4月1日から事業を開始することにしました。
この業務提携の背景と意義について当社代表取締役社長 材木正己がご紹介します。
当社は、本年最終年度となる中期経営計画「NITTOSEIKO Mission“G”」の戦略テーマの一つに新たな事業領域拡大をうたっており、従来のファスナー事業、産機事業、制御システム事業に加えて、四つめの柱とすべくメディカル事業へ参入しています。
2020年にメディカル新規事業部を創設し、まずは医療用ライト「フリーレッド」(手術の際にピンポイントで患部に照明を当てることができ、手術の安全面で貢献する医療機器)を開発・販売。昨年2月には京都府、京都府立医科大学、富山大学との共同研究で「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム」の開発に成功したことも発表しました。
この「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム」は例えていえば「溶けるねじ」。これまでの医療用のねじ(骨折治療用のインプラント)は、回復後にあらためてそれを取り出す抜去手術が必要でしたが、この新規技術の開発が進み実用化となればこの抜去手術が不要となります。これにより、とくに小さな子どもや高齢者への身体的負担が軽減されるなど、医療分野において様々な可能性が期待されています。現在は下図のように臨床試験に向け準備を進めているところであり、技術的には高純度マグネシウム材料の細線化技術を確立するなど、着実に手順を踏みながら開発を進めているところです。
こういったメディカル分野の開発を加速させるために、今般、トランスジェニック社と業務提携契約を締結しました。
当社とトランスジェニック社との間で現時点において合意している業務提携の内容は ① 医療分野情報の共有 ②両社がもつメディカル分野のアセットの活用による事業領域の拡大 ③ 相互の人的交流を通じたプロフェッショナルの育成の3点で、今後、より具体的なことを両社の間で詰めていく予定です。
トランスジェニック社は、グループの創薬支援プラットフォームを通じて、探索研究から非臨床試験、臨床試験まで幅広いサポートを行い、医薬品、医療機器などの開発を支援している会社です。 今回の業務提携によって、当社メディカル事業部門とトランスジェニックグループの創薬支援プラットフォームとの連携強化を図ることができ、また医療用デバイスの共同開発なども含め、両社がもつ医療分野の強みを活かした新たな価値の創造が期待できます。
メディカル事業は人の命や健康と直結する分野ですので、安全面に対するハードルはより高いものとなります。それらをクリアするための設備投資や知見の集積は当社の他の事業にもプラスの影響を与え、大きなシナジーを生み出すと期待するものです。開発のスピードを加速しつつも、一歩一歩着実に歩みを進め、お客様満足度120%を達成すべく、期待にしっかり応えてまいりたいと思っています。
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