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【ニュースレター・2022年7月号(第91号)】ドリルねじ・ナットまで、ご提案いたします(ケーエム精工が日東精工グループへ)

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「ニュースレター」は毎月15日発行の社外報です。(メルマガ読者には翌日の16日に配信)

日東精工の取り組みや旬のTOPICS、コラムなどお役立ち情報をお届けしています。

今月号はこちら

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現状維持は最大のリスク。

M&Aで締結技術を相互補完する

~ケーエム精工のM&Aの背景を業界紙で紹介いただきました~

 

先日、金属産業新聞社の大槻隼一代表取締役社長が当社を訪問され、

当社代表取締役社長材木正己とケーエム精工株式会社の北井啓之代表取締役社長を

取材いただきました。

本年4月1日に、当社がケーエム精工から株式を譲渡され、

同社ならびに同社子会社の株式会社ピニングが日東精工グループに加わりました。

その戦略的背景を、6月27日号の「金属産業新聞」で大きく掲載いただきました。

今号のニュースレターでは、取材時にふたりの社長が語った内容を構成し直して

お届けします。

 

北井社長と材木社長

 

金属産業新聞記事

 

 

世の中の変化に

スピーディに対応していく

 

~今回のM&Aの経緯についてあらためてご説明いただけますか?

材木正己当社代表取締役社長(以下 材木):

 私は常々「弥栄経営が大事だ」と言っています。企業にとって現状維持というのは最大のリスクで、変わらないのはじつは後退に等しい。昨日より今日、今日より明日と少しずつでもいいから成長していかなければなりません。社員をはじめお客様、株主の方々のためにも、成長路線を守っていきたいと思っています。ここ2年ほどコロナ禍もあり厳しい経済環境でもありましたが、当社では経営の低重心化を図り、おかげさまで一定の収益を上げることができています。経費などを見直し、いままで慣例で必要だと思っていたことがじつはそうでないということなど整理ができたわけです。ただそれはそれで残しつつも、設備投資なども含め、前向きにいろいろなことへチャレンジしていかなければなりません。自分たちで成長していくことももちろん大事ですが、世の中の変化を嗅ぎ取ってよりスピーディに対応していくことも大事。人と時間を節約できるM&Aも有効に活用していければと思っています。

 ねじの会社がねじの会社といっしょになってもバッティングするだけではないかと思われる方もおられるかもしれませんが、ねじはほんとうに幅広く奥深い。当社が精密ねじ、極小ねじをメインとするのに対し、ケーエム精工は建築用のドリリングねじやナットなどを得意としています。日東精工グループには太モノを得意とする協栄製作所もあり、グループ全体で幅広く、お客様へ提供できるラインナップを増やしていける。ケーエム精工が日東精工グループに加わることで得られるシナジーはとても大きいと思っています。

 

北井啓之ケーエム精工代表取締役社長(以下北井):
 日本のモノづくり一般にいえるのかもしれませんが、儲かりそうだからと新規参入しても、付け焼刃のモノマネではうまくいきません。長年培われた技術や知見があって成り立っているもので、得意なところを磨いて掘り下げているところが生き残っているわけです。ねじは次から次に新しい製品を提案していくことよりも、お客様が求められるものを安心安定して供給できることが大事です。今まではそうして成り立たせてきました。ただ次代を見据えると、日本はどんどん少子高齢化が進む一方で、グローバル化も加速していきます。こういったことへの舵取りがうまくいかないと、せっかく先人が積み上げてきた技術や知見を生かせなくなってしまいます。かといって中小企業単体では資金力もマンパワーも足りません。ヨーロッパなどのねじ業界の動向をみていると、グループ化して相互補完し合いながら発展しています。日本もそういう方向にならざるを得ない。そういう意味で、今回のお話はとてもありがたいと思っています。

 

材木正己社長

 

 

モノづくり、人づくりへの姿勢が

共鳴できてこそのM&A

 

材木:もちろん、モノづくりや人づくりに対する考え方、経営理念に共感できるかどうかが肝心です。ケーエム精工はその点、理想的です。ケーエム精工は長年、関西のねじ業界を束ねて、リーダーシップをとられています。先日、創業者の方がお亡くなりになられたのですが、400社以上から花が届きました。それだけを見ても、いかに多くの方々、会社からの信頼を得られているかがわかるでしょう。

北井:じつは私が入社した35年前から日東精工とはお付き合いがありました。そのころは高速道路も綾部まではつながっておらず、大阪からは数時間、遠いところだなと思いつつも、モノづくりへの真摯な姿勢に共鳴していました。

材木:ケーエム精工は従業員も気持ちがいい人が多く、よく教育されていると思います。そして工場見学をすると高い技術力をもっておられることがわかります。一般の方にはなかなかわかりにくいかもしれないですが、ねじ一つひとつを見ると、ねじ山がほんとうに美しく仕上がっている。これは設計、生産現場、生産管理が一体となっていいチームワークができあがっている証でもあるでしょう。

北井:そういうモノづくり、人づくりの根幹をなすところをしっかり見て評価いただけるのはありがたいですね。じつは「休み、どうしている?」っていうのが他社の社長さんと会ったときの挨拶代わりのようなもので、いまは働き方改革、ワークライフバランスとか女性活躍といったことに留意しなければいけません。しかし、とくに中小企業の場合、理想と現実のギャップもあるわけです。しっかり仕事の結果を出しながら、そういった点を一つずつ改善していく。働きやすい環境づくりを通じて、社員のモチベーションを上げていかないといけないと考えています。

材木:経営者はこういう会社にしていくというフラグを立てて社員のベクトルを同じ向きにすることが大事。そのための環境づくりが大事です。社員一人ひとり、現場力が会社を成長させていくわけです。日東精工は東京証券取引所と経済産業省から「健康経営銘柄」と「なでしこ銘柄」に認定されています。じつはこのふたつの銘柄を同時取得しているのは、上場企業約4000社のなかのわずか9社だけで、高い評価を得られていることはありがたいです。もちろん、こういった認定や評価はそれを取得することが目的ではなく、取得しようとアクションを起こすことで、逆にそのために今足りないものが整理され明確になっていく、それを一つずつ改善していった積み重ねの結果です。

北井:もともとしっかりしたベースがあったからこそ、そこに2割3割と取り組みを加えていったものが評価されているのですね。そういうノウハウも今後、吸収させていただければと思っています。

材木:日東精工は地元の商工会議所や銀行などが出資して立ち上げた会社、一方、ケーエム精工は創業家があるオーナー企業です。そういう点ではまったく違うわけですが、だからこそ学べるものも多いと思っています。たとえばケーエム精工では新卒者にまず現場経験をさせていますが、日東精工では直接各職場に配属することがほとんどでした。いままではそれでよかったとしても、変える必要がいずれは生まれてくるかもしれません。そういったときにケーエム精工の人財教育が参考になると考えています。

 

北井啓之社長

 

 

お客さまから必要とされること

信頼されることを目指して

 

~日東精工とケーエム精工の理念が、モノづくりにおいても人づくりにおいても、だいたいにおいて一致していることは理解できました。今後は人事交流や技術協力が盛んになるということでしょうか?

材木:もちろんそうです。ただ、アリバイづくりのように、なにかをやりさえすればいいということでは時間もお金も無駄にしてしまいます。たとえば、どういった技術があるか、どんな人財がいるかといったことをグループ全体で共有しつつ、戦略をもって進めていくことも大事でしょう。

北井:一つの例ですが、建築現場は慢性の人不足で内装を仕上げるのに手間がかり、引き渡し日が遅れるといった話がたくさんあります。そこで、日東精工のねじ締め機やねじ締めロボットの技術とケーエム精工の建築用ねじで培った知見を合わせて、建築現場用のねじ締め機を開発していくということも考えられますね。

材木:日東精工グループは海外現地法人を含めて36社となりました。金太郎飴のようにどこを切っても同じではつまらない。それぞれが持ち味、個性を生かしながら発展していけばよいと思っています。もちろん、相互補完しながら大きなシナジーを生み出していくことも必要です。お客さまから常に必要とされる、信頼されることを目指すこと、社会にしっかり貢献していくという点においては、日東精工グループ共通のフラグであることはいうまでもありません。

 

ケーエム精工

 

 

北井社長と材木社長②

 

 

 

 

 2.【TOPICS】

 ・「HANNOVER MESSE 2022」出展で欧州市場を拡大へ 詳しくはこちら 

 ・マレーシアの現地法人が省エネ対策の優秀企業に選定される

 ・ねじを通して「SDGs」を考えるプレゼントキャンペーン実施中 詳しくはこちら

 ・「由良川クリーン作戦」にボランティア参加しました

  

 3.【あやべ ちょっと寄り道50】

  ひまわりで笑顔を!

 

 4.【正己語録55】

  ゴールに向かって走っているから、パスがまわってくる


 

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