「統合レポート2024」を発行！
「統合レポート2024」発行に関連して
当社代表取締役社長荒賀誠の思いを紹介します。
当社では毎年、事業内容や業績をまとめた「統合レポート」
を冊子にまとめ、またそのデータをWebでも公開しています。
今般、2024年版が完成しましたので、そこで掲載している
当社社長インタビューを抜粋、再編集してご紹介します。
「企業理念の継承と事業の深化」
これは社長就任時に掲げた私の思いであります。また「変えてはならないものを変えない信念の強さと変えなければならないものを変える勇気、いずれかの道を選ぶかの冷静な判断力」が大切だと考えてきました。変えてはならないものとは経営理念であり、企業理念の根底に流れる「誠実・信頼・感謝の心」を持ちながら事業展開をしていることだと考えています。そして変えなくてはならないものが事業活動であり、軸足はしっかりと地に付けながら、変化を恐れず、経営を行っていきたいと考えています。
中期経営計画達成に向けた課題認識
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針を開示し、取り組むべき課題として「営業利益率」「資本収益性」「資本市場との対話」を掲げています。
☆「営業利益率」については、成長性の高い環境ビジネスへの参入、事業セグメントの事業拡大につながるM&Aの実施、海外を中心とする新規顧客開拓、知財ビジネスの強化が必要だと考えています。環境関連のビジネスについては、2023年のイーセップ株式会社との業務連携による有機溶剤リサイクル事業について、今年には売上に計上できるような形で市場参入を進めています。また、既存の事業セグメントについても、CO₂の削減など環境対応製品の開発を推進しさらなる事業の拡大を目指します。海外向けの事業については、昨年設立した子会社（日東精工アナリテック ヨーロッパ）を起点に、欧州市場の開拓・成長を確実に進めてまいります。知財ビジネスについては、ファスナー事業において、特許使用料を得ることで収益を生み出せるよう、体制づくりを進めています。また、メディカルにおけるマグネシウム関連の特許は海外数か国で特許出願しており、今後の製品化、市場参入を見据えて優位性を確保できるよう取り組みを進めています。
☆「資本収益性」については、キャッシュマネジメントシステム活用によるグループ負債の圧縮や資金の効率化を進めるとともに、昨年から実施している累進配当の導入や自己株式の取得により自己資本を圧縮することで、ROEのさらなる向上を目指します。
☆「資本市場との対話」については、投資家との対話推進および英文開示の充実が必要です。投資家の方との対話を通じて感じることは、広報がまだ十分ではないということ。たとえば健康経営銘柄となでしこ銘柄のダブル受賞は、時価総額や売上レベルで見れば当社が認定を受けるということは上場企業が数多あるなかで他に例を見ないことにもかかわらず、それが投資家の方にはさほど浸透していない。当社の強みを分析してわかりやすく伝え、投資家の方々に理解していただくことは大切だと思っています。
長期的な目標、会社として何を成し遂げたいか
究極の経営者の仕事は企業価値の最大化です。そのためには社員のエンゲージメントが大事だと考えています。エンゲージメントを高め従業員のやる気を高めて、以下の3つを推進していきます。
①事業区分・セグメントの再編
事業ポートフォリオの再編。現在は欧州では制御セグメントだけの展開ですが、将来的には全セグメントを欧州にも展開していきたい。インドでのM&Aも既存のファスナー事業を拡げ、高機能部品の割合を増やしていく目的もあります。メディカル事業も早期の製品化を目指しています。
②グローバル経営と地域貢献
売上高の海外比率を現在の4 分の1から半分に増やすことを目標にしています。ただし本社は綾部に置き続け、創業理念を守り、地域の発展、地域雇用の創出に貢献もしていきます。グローバル経営と本社を綾部に置くというのは一見、相反することのように思えますが、当社の『我らの信条（社是）』にも「同時追求しにくいことを同時追求する」と説いています。
③日東精工グループブランド・品質の確立
日東精工が成長していくために、日東精工グループのブランド、品質を確立していく。それがひいては売上、利益につながっていくと考えています。
「統合レポート2024」では、6ページにわたり社長インタビューが掲載されています。
当社ホームページにも掲載。こちらからお読みいただけます。
※本ページの内容は、ニュースレター6月号にも掲載しています
