お客さまとの共有【ファスナー事業】

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小さなボディーで「安心・安全」を支える

   

 

 

経験を重ねた圧造技術を駆使して機能的な形状を提案し、お客さまの製品の安全性や性能を高めます。

【主な製品】精密ねじ、セルフタッピンねじ、ゆるみ止めねじ、セルフクリンチングスタッドボルト、特殊冷間圧造部品、複合部品、異種金属接合部品、ねじ製造用工具、建築用ボルト、精密プレス部品

 

業績概要





ファスナー事業の現状分析

【強み】
● 精密セルフタッピンねじをはじめとする、多数のオリジナル課題解決型ねじ(開発力)
● 高度な冷間圧造技術とその応用(異種金属接合部品、ギヤ部品等)
● グループ全体での豊富なラインナップと、グループ間製品の組み合わせや販売網共有などのシナジー効果
● 東南アジアを中心としたグローバル製造拠点および各拠点での社内一貫生産体制
● ねじ製造工具、製造設備、選別・包装設備、無人化・省力化設備を社内生産できる体制
● 世界有数のねじ締め機メーカーである産機事業セグメントとの締結技術共有体制


  【課題】
● グループシナジーのさらなる発展
● 欧米、特に非日系企業への販売力強化
● 新製品開発のさらなる迅速化
【機会】
● 電動化、IoT化による電子部品の増加(コンタミ管理)
● CASE関連製品の需要拡大
● 製品軽量化に伴う、樹脂化や薄板化に対応する締結部品の需要拡大
● カーボンニュートラルに貢献する締結部品の需要拡大
● 大阪・関西万博に向けた建築関連部品の需要拡大

  【リスク】
● 部品削減を狙いとするねじ締め本数の減少
● 生活様式の変化の落ち着きによる好調業種の需要減
● 少子高齢化や産業構造の変化による既存市場の縮小




ファスナー事業の価値創造







ビジョンと戦略



 本セグメントでは「お客さまとの共有」というマテリアリティのもと、「自動車の軽量化による天然資源の節減」「製造時のエネルギー削減」「廃棄物の削減」等に貢献し、持続可能な社会の実現につながる価値を生み出せるよう、事業活動を行っていきます。

 中期経営計画「Mission G-second」では、2025年度のCAGR 11.0%、ROS 1.5UPを目標として、4つの戦略を掲げています。

①新しい事業スタイルの確立:本セグメントでは国内外合わせて22社のグループ企業があります。すでに販売ネットワークの相互活用や製品・技術を掛け合わせてのご提案などを進めておりますが、この相乗効果をさらに高め、グループ間の複合部品(ASSY製品)という武器を確立していきます。また、当社の技術力を活かし、ライセンスでの知財ビジネスも拡大していきます。


②既存事業の拡大:産業構造の変化や国内市場の縮小が見込まれる中、新たな市場・業界への進出は急務となって
います。現在は国内および東南アジアの日系企業を中心とした営業活動に注力しておりますが、今後、欧米やその他成長が見込まれる国の非日系企業まで営業活動を拡大していきます。

③製品力強化:CASE関連部品、たとえば電子機器、センサ、EVに貢献する締結部品や、お客さまのグリーン調達に貢献するような締結部品の開発、既存製品の応用範囲拡大を進めていきます。また、当社の長年培った冷間圧造技術に切削加工を組み合わせた高付加価値製品についても、さらに注力していきます。


④グループ力強化:グループ全体での技術力、品質管理体制の底上げも行っていきます。同時に、グループでのス
ケールメリットを生かした購買体制の構築を目指します。また、これらの戦略の基盤として工場の新設やそれに伴う最適な設備・人員の再配置、物流・運搬の見直しを実施し生産性の向上を目指します。さらにIATF16949活用によりさらなる品質管理力の強化を行っていきます。

グロースターゲット(重点となる製品や販売先)としては「CASE関連事業」「非日系企業」「ASSY製品需要」「業種拡大」を挙げ、それぞれの売り上げ目標を達成できるよう拡販活動を行っていきます。

迅速果断、ここで掲げた目標、計画をやり遂げるため、速やかに思い切りよく決断し実行していきます。




2022年の概況・取り組み

 強固な異種金属接合を実現する「アクローズ」や「アクローズ ハイブリッド」、高精度で大量生産を可能にした「ギヤ部品」などの自動車のEV関連製品が増加する一方、世界的な半導体不足の長期化に伴う市場の減速により、精密ねじ、一般ねじともに、需要が減少しました。また、エネルギーや原材料価格の高騰により、利益環境は厳しい状況となりました。
 このような状況のもと、カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向け、自動車関連業界を中心に評価が高い「アクローズ」や「アクローズ ハイブリッド」、締結部材の反りや圧入箇所のバリの発生を軽減しつつ、回り止め強度を得ることができる「ジョイスタッド(旧製品名称:新型クリンチングスタッド)」の販売促進に取り組みました。また、輸送および生産効率の向上、CO₂排出量の削減を図るため、生産工場を中心とする事業環境の集約に着手しました。




2023年の取り組み計画

 半導体不足による自動車・家電製品の生産台数減の挽回や、各社EV化に向けた開発の着手などにより自動車業界の受注拡大、2025年の大阪・関西万博の関連の特需により住宅・建築業界の受注拡大を見込んでいます。一方で、ゲーム機をはじめ自転車/釣り具など、生活様式の変化に伴う需要は緩やかに下降するものと考えています。
 そのような環境の中で、プレス部品などのグループ会社製品と日東精工製品を掛け合わせ、グループ力を活かした複合部品の提案を積極的に行っていきます。また欧米への拡販の足掛かりとすべく、昨年に引き続き、ドイツの展示会に出展。「CASE関連」での需要が見込まれる、コンタミ対策製品「CPグリップ」や薄板締結に貢献するスタッドボルト「ジョイスタッド」等のPRを進めています。また本年3月リリースの建築業界をメインターゲットとした特殊十字穴「シェアクロス」は、建築業界に強みを持つケーエム精工と販売ネットワークを共有し、受注の拡大を目指します。異種金属接合部品「アクローズ」については、電気自動車・ハイブリッド車の電池といった既存市場の拡大に加えて、その技術を応用し、新たな業種・市場での従来工法からの置き換えを目指します。現在、八田工場の増設を行っておりますが、環境への対応はもちろん、生産性の向上を実施します。


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