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【ニュースレター・2023年7月号(第103号)】<座談会>新社長荒賀×当社中堅社員「企業価値向上に向けて」

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「ニュースレター」は毎月15日発行の社外報です。(メルマガ読者には翌日の16日に配信)

日東精工の取り組みや旬のTOPICS、コラムなどお役立ち情報をお届けしています。

今月号はこちら

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「よい自己、よい仕事、よい貢献」
日東精工グループの企業価値向上に向けて
社員一人ひとりが大切に守り、実践していく

当社にはいわゆる社是として「我らの信条」があり、
またその一つひとつの言葉を解説する「我らの道」があります。
これは皆が力を合わせて進んでいくための、道しるべです。
荒賀誠代表取締役社長と4人の従業員がグループミーティングし、
日東精工の未来、そして経営理念「我らの信条(我らの道)」
について語り合いました。
 



「業界で有名」から「誰もが知っている日東精工」へ

 ~今日は4人の従業員の方に集まってもらいました。まず、簡単な自己紹介と日東精工へ入社した経緯などを教えてください。

 福島涼太(以下 福島):高校を卒業して2017年4月に入社しました。じつは「日東精工」という会社については名前も知らなかったのですが、お世話になっていた野球部の監督に「いい会社だよ」と勧められたのが入社のきっかけです。
 上司、先輩など職場の皆さんには大事に育ててもらっているなと実感しています。いま、制御システム事業本部で流量計の製造・検査を担当しています。食品メーカのお客さまなどに足を運んで実際に流量計が設置されているのを目にすると、自分が関わった製品が確かに社会に役立っているのだなと、うれしくなりますね。

 奥田結衣(以下 奥田):2014年に大阪支店に派遣社員として入ったのが最初です。翌年、正社員に登用され、2021年にファスナー事業部の本社(八田工場)へと異動になりました。大阪から綾部への転勤を打診されたときは「え?」と驚きが先に立ちましたが、もともと新しいことにチャレンジするのが好きなので、迷うということはありませんでした(プライベートでは綾部に来てから、まだ世の中的には珍しい「ハンモック・ヨガ」を習いはじめ、楽しんでいます!)。
 仕事の新しいミッションのひとつがファスナー事業本部全体のDX化を進めていくことで、そのためには、購買、技術、販売、品質管理、出荷などモノづくりのすべてを把握し、また各部門の日々の業務やその進捗状況なども考慮しなければなりません。とても大変ですが、やりがいを感じています。

 金日東(以下 金):15年前に中国から来日し、他メーカ勤務を経て2019年にキャリア採用で入社しました。“金日東”という名前から「当社に入るべくして入ったね」などとよく言われます(笑)。
 産機事業本部で設計を担当していて、日東精工の技術力は素晴らしいものだと日々感じています。設計の仕事はヒューマンエラーがつきものですが、失敗に対して適切な指示・アドバイスが得られますし、少しハードルが高い仕事に果敢にチャレンジさせてくれる企業風土があると思います。

 堀 康幹(以下 堀):2018年に結婚。妻が働いている綾部のまちに暮らすことを決め転職することにし、当社グループ企業の「日東公進」に入社。その後、日東精工の経営企画課に異動し、経営資料の作成をしたり、予算管理を手伝ったり、広報IR業務に携わっています。

 代表取締役社長 荒賀誠(以下荒賀):4人の方、年齢も性別も出身もまちまちですね。皆さんのようにいろいろなキャリアをもつ人が当社も増えてきました。多様な人財がいて、それぞれが自分の強みを生かし、力を発揮していくことが日東精工の企業価値を高めていくことになるわけです。会社としては、そのための環境づくり、またそれを時代に合わせ必要に応じて随時アップデートしていくことが大切だと思っています。よい製品づくりのためにはよい人づくりが基本、人が宝であるという考えは、当社の創業以来、ずっと変わらないものです。

 ~グンゼさんと当社日東精工という東証プライム企業があることは、地元綾部の雇用創出につながっているわけですが、その一方で、大学進学でいったん綾部を離れるとそのまま戻らないというケースも少なくなく、それが人口減少(社会減)につながっています。
 以前、山崎善也綾部市長が「高卒者にもっと地元企業に進んでほしいのだけれど、都会の企業への推薦枠などがあり、学校の先生の目が地元ではなく外に向きがちなのが残念」という発言をされていました。綾部には優良企業がたくさんあるにもかかわらずです。皆さんはどのような会社にしていきたいですか?

 堀:「ねじをつくっている会社」という理解の方はたくさんおられますが、最先端の精密ねじを製造しているとか、ファスナー・産機・制御システムの3事業連携で締結に携わる問題を解決できるのは世界広しといえども日東精工だけであるとか、そういった当社の強みを正しく理解されている地元の方は残念ながら多くありません。まさに灯台もと暗し。「業界で有名」というだけでなく「誰もが知っている日東精工」にしていきたいですね。



人間万事塞翁が馬。失敗をどう生かしていくか

 ~社長へ自己紹介をしてもらいましたが、今度は逆に皆さんのほうから荒賀社長へ質問はありますか?

 福島:小さいころから野球をやっていたこともあり、見て覚える・まねるということが得意でした。それは自分の強みであると思っています。入社以来、日々、自分自身の成長を感じてきたのですが、このところ、ある程度仕事を覚えたということもあり、成長が止まったというか、横ばいだなと感じています。自分が次のステップへいくためにはどうしたらいいのでしょうか?

 荒賀:じつは私自身、30歳ぐらいのとき「会社を辞めようかな」と悩んだことがあります。それでなにかを変えたくて、とりあえず、もう一度学び直しをしようと、3年ぐらい自己啓発で大学へ通うことにしました。結局その学び自体は途中で中断し、会社も辞めずにいまに至っているわけですが、新しいことに挑戦することで道が開けたというか、モヤモヤを晴らすことにつながりました。仕事ができる、できないというのは、突きつめれば経験の差です。新しいこと、これまでと違ったことを試みようとすると、緊張して上手くいかないかもしれない、慣れていないから失敗することがあるかもしれない。でもそれが成長につながっていきます。
 私は「頼まれたら断らない」を信条にしてきました。たとえば綾部高校のP TA会長を引き受ければ1000人以上を前に話をしなければならない。やはりはじめはガチガチに緊張する……でもこういった経験が糧になっています。いま目の前にある仕事はもちろん大事だけれど、視野を広げていろいろなことに目を向けること、それが成長につながっていくでしょう。

 金:失敗という言葉がでてきましたが、荒賀社長にとってのこれまでの「失敗」はなにかありますか?

 荒賀:取り返しのつかない大失敗といえば……、出すべき文書と出してはいけない文書を取り違えるという致命的なもので、ほんとうに一歩手前で未然に防ぐことができましたが、これは肝を冷やしました。じつはそんなに昔のことではありません。いくつになっても、経験を重ねていっても落とし穴はあるもので、慣れや思い込みは怖いですね。常に緊張感をもって取り組む、丁寧に取り組まないといけないと改めて自分を戒めました。
 小さな失敗についてはたくさんあると思うのですが、失敗を引きずらずに気持ちを入れかえるようにしているので、失敗に関するエピソードはあまりないですね。私は「人間万事塞翁が馬」という言葉が好きです。人生、幸せも不幸せも予測ができないという意味ですが、たとえ失敗してもシュンと落ちこむのではなく、よいことに結びつくように考えて行動を起こしていくとよい、というように解釈しています。うまくいかないことがあっても、努力していれば必ずよい方向に転じてくる、逆に調子がよいときは足元をすくわれないように謙虚に、感謝を忘れないことです。




 奥田:仕事とは直接関係ないことかもしれませんが、荒賀社長はスーツだけではなく制服を着ておられるときも、いつも袖のところなどがビシッとまっすぐしておられますが、アイロンをかけておられるのでしょうか?とても清潔で、おしゃれですね。

 荒賀:自分でではないですが、妻がやってくれています。ファッションで自分らしさを表現するという考えもありますが、ある人がおしゃれは自分自身のためにするものではなく、まわりを気持ちよくするエチケットという趣旨のことをおっしゃっていました。少なくとも仕事の場ではその通りだと思います。ブランドなどとくにこだわりはないのですが、身ぎれいでありたいとは思っています。経営の透明化が大事だなどといいますが、経営も、仕事も、プライベートも、いつ見られても困らないように、見られて恥ずかしくないようにしたいとは思っています。



よい自己、よい仕事、よい貢献

 ~日東精工にはいわゆる社是である「我らの信条」があり、その意味を解説する「我らの道」があります。これについて皆さん、どう思われますか?

 福島:毎日、唱和するので、そういうものかとは思いますが、正直、これまで強く意識したことはありませんでした。

 ~福島さんのように新卒入社の方はそれが当たり前だという感覚なのでしょうが、キャリア入社の方々はどう感じられていますか?

 奥田:以前勤めた会社にも社是はありましたが、こんな「立派」なものではありませんでした。「我らの信条」が形骸化せず、それを具現化しているというか、しっかり体に染み込ませている人が多いのにも驚きましたね。

 金:「自分たちの仕事で、社会貢献をしていく」ということに関して、まさに自分が思っている「やりがい」に通じます。技術者としてよい製品をつくって社会に貢献していきたいですし、またゲームやスポーツ、お祭りなど地域のイベントなどに参加すると、子供たちが外国人の私に興味をもってくれます。「モノづくり」だけでなくコミュニケーションを大事にし、社内外での「人づくり」も大事にしていきたいです。

 福島:日東精工は野球や卓球、陸上、パラグライダーなどいろいろな部活動が盛んです。私も野球部に所属しています。以前、部員が中学校や小学校でコーチをしていたという話を聞いたので、そういった形で貢献していければと思います。

 堀:「我らの信条」には「よい」という言葉がたくさん登場します。この「よい」という言葉の曖昧さに価値があると思っています。明確な状態の規定がないことで、自己にも、仕事にも貢献にも上限やゴールがなく、どこまでも高めていけるものだと解釈しています。
 私は綾部商工会議所の青年部で、綾部市の商工業を若者の力で活性化する取組みを行っているのですが、秘かに考えているのは「ねじのまち、綾部」の実現です。福井県の鯖江市が「めがねのまち」として有名なように、ねじを綾部のまちおこしにつなげていければと思っています。

 奥田:堀さんの「ねじのまち 綾部」の話を聞いて思い出したのですが、じつは私は学生時代に学芸員の資格を取りました。大学時代に教授から「企業で勤務するなら、博物館を自分で立ち上げて学芸員としてサポートできる」と言われました。まちおこしとして、ねじの博物館などができるといいですね。

 荒賀:当社は今年創業85年ですが、90年、100年の節目の年の記念に実現させたいですね。皆さんからいろいろなアイデアが生まれてきました。大きな貢献は小さな貢献からはじまります。企業として、個人の活動としてなにができるのかを考え、行動していきましょう。
 先ほど「よい」という言葉について、堀さんがどこまでも高めていけるものと解釈してくれました。「今日のベストは明日のベター」という言葉もあるように、現状の「よい」に満足するだけではだめだということでしょう。
 そして、また「我らの道」では「よい」を調和を得ていることと紹介しています。引用すると〈人間には相手を思いやるやさしさが必要だが、やさしさだけでは人生の荒波を乗り越えていくことはできない。当然、頼もしさも求められる。この双方が片寄らずに調和がとれていることが肝要である。(中略)換言するなら「同時追求しにくいものの同時追求」である。たとえば、丁寧と迅速、品質向上とコストダウン、既存顧客の深耕と新規顧客の開拓、ねじでいえばしっかり締まる一方で、ゆるめることもできる。外しやすいといったように、なかなか一見相容れにくいものをバランスよく進めていくこと、それが調和である〉となります。
 個々に能力があっても、運動会の綱引きと同じで、皆が一致して同じタイミング、同じ方向に引っ張らなければ、その力は分散してしまいうまくいきません。「我らの信条」、そしてその解説書「我らの道」は、皆のベクトルの向きを同じにするもの。正しく進むための道しるべです。「よい自己、よい仕事、よい貢献」に皆で精進していきましょう。




 

 2.【TOPICS】

 ・子育てサポート優良企業の証「プラチナくるみん」を京都府北部で初認定 詳しくはこちら
 ・日本のねじの歴史に関わるお客さまが当社を訪問
 ・当社社員のメディカル関連の講演が学会誌に掲載されました 詳しくはこちら
 
・大切さを再認識してもらうためねじの写真を大募集 詳しくはこちら

 

 3.誠の言霊(ことば) ③

  三つの責任


 4.幸せを見つけるヒント ― 7月

  あとの祭りを大切にする


 

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